「作業者が全く集まらない」──。世界中の製造業が人手不足に悩んでいる。少子高齢化が急速に進む日本の工場は特に深刻だ。こうした背景から、人手不足解消のために省人化や無人化を狙って自動化を検討するケースが増えている。だが、果たしてそれだけで競争力は高まるのだろうか。単に人を置き換えるために設備やロボットを導入しても、同じように自動化した企業同士では差が付かないのではないか。こうした問題意識を持つ日本のものづくり企業が省人化を超える“競争力を生む自動化”に動きだした。自動化に、差異化のための“価値”を加えた「自動化+α」の事例に迫る。

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