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5ステップでAWSへ移行

 デジタル化を進めるに当たり、社内に乱立する個別最適システムは、大きな壁だ。どうすれば、うまくクラウドに移行できるのか。リクルートテクノロジーズの手順に学ぼう。同社は、120に上るサイトのAWS移行を進めている。IT部門がサイトごとに移行計画を作り、サイト担当者に説明。合意を得たうえで、移行を実施する。

 プロジェクトを主導するリクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部 サイトリライアビリティエンジニアリング部 技術フェローの高岡将氏は、比較的大規模な20サイトを皮切りに、移行を促していく計画を立てた。

 移行手順は5ステップからなる。

リクルートテクノロジーズのAWSへの移行手順
リクルートテクノロジーズのAWSへの移行手順
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 最初のステップは、サイトごとの利用状況の棚卸しだ。ハードの使用率やミドルウエアの構成、他システムとの連携の有無などを整理。そのうえで、AWS移行の制約が少ないシステムを優先して、次のステップに進める。

 STEP2では、AWSプロフェッショナルサービスを活用し、サイトごとの移行パターンや構成変更パターンを洗い出し。構成に基づいて利用料金のシミュレーションを実施する。「オンプレミス環境よりAWSのほうが高くなるケースは、オンデマンドインスタンスではなく、リザーブドやスポットを活用してコスト削減を図る」(高岡氏)。リザーブドインスタンスは1年または3年契約で割り引かれ、スポットインスタンスは利用者の入札状況で価格が変動するサービスだ。

 シミュレーションに基づき、サイト担当者やキーマンと調整するのがSTEP3。高岡氏は「100万円程度の削減効果ならAWSに移行したくないという担当者が少なくない。その場合、オンプレミス環境にある別のリソースプールを紹介する」と話す。

 STEP4のトライアルでは、オンプレミス環境と同様のシステムをAWS上に構築。担当者が使い勝手や変更点などを検証する。「あるシステムはOracle DBのパーティションテーブルを使っていた。しかし、確認したところバックアップ用途だったので設定解除して、Amazon Auroraに移行した」(同氏)。

 最後のステップは移行判断と切り替えだ。移行すると決めたら、まずはDNSをAWSに移行。オンプレミス環境とAWS上の両システムを切り替える形で、整合性を検証する。データの最終同期を行い、DNSをAWS上のシステムに切り替えれば移行完了だ。