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大手ゼネコンの竹中工務店は、都市木造の実績を着実に重ねている。耐火集成材「燃エンウッド」による大型の耐火建築物をつくるほか、CLTを用いるプロトタイプも提案する。同社の小林道和氏が、最近のプロジェクトを紹介した。

竹中工務店の小林道和氏。日経BP総研社会インフララボ、日経アーキテクチュア、日経ホームビルダーが2018年6月29日に開催したシンポジウム「建築サミット2018」で、パネルディスカッションのパネラーとして講演した(写真:都築雅人)
竹中工務店の小林道和氏。日経BP総研社会インフララボ、日経アーキテクチュア、日経ホームビルダーが2018年6月29日に開催したシンポジウム「建築サミット2018」で、パネルディスカッションのパネラーとして講演した(写真:都築雅人)
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 これまで当社は、鉄骨(S)造や鉄筋コンクリート(RC)造の大型建築を中心に手掛けてきたが、近年は木造・木質化も積極的に進めている。なぜ今、木造・木質化なのか。背景には、建築主に対してよりクオリティーの高い建築空間を提供したいことと同時に、森林資源を活用することで森林サイクルを構築し、建築主とともに社会に貢献したいという思いがある。

 当社が手掛ける大型建築は、建築基準法などの要件で耐火性能が求められる。そこで、国産材を用いた耐火集成材「燃エンウッド」の開発に取り組み、すでに1時間耐火と2時間耐火の仕様で耐火構造部材の大臣認定を取得している。

 今日は、燃エンウッドを用いた建築を含め、近年、当社が手掛けた木造のプロジェクトをいくつかを紹介したい。

燃エンウッドの概要(資料:竹中工務店)
燃エンウッドの概要(資料:竹中工務店)
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燃エンウッドのラインアップ(資料:竹中工務店)
燃エンウッドのラインアップ(資料:竹中工務店)
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