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トヨタやFordなどを比較分析

 続いて前出の分析に基づき、2015年以降のほぼ同時期に特許出願が急増した2社、FordとValeoを比較する(図7)。両者の出願開始時期・件数は類似するものの、出願内容は大きく異なる。Fordは自動運転を強く意識した傾向が出ている。具体的には「LiDARとステアリングの制御」「LiDARと人工知能による運転」など、「LiDAR+自動運転技術」の組み合せを全方位的に出願しており、顕著な出願集中分野を持たない点が特徴だ。これに対してValeoは出願内容の中心が「LiDAR装置」であり、LiDAR装置そのものや、レーザー、ソナーとの組み合わせ、LIDARからのデータを演算する方法などを多く出願している。

図7 FordとValeoを比較
図7 FordとValeoを比較
FordとValeoについて、自動車関連LiDARの特許出願の件数を比べた。(図:筆者)
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 この結果を踏まえ、自動車メーカーのトヨタとFord、部品メーカーのBoschとデンソー、Valeoについて比較した。

 まずは、トヨタとFordの比較(図8)。両社は、衝突防止や自動運転への関心という点で共通すると推定されるが、特許出願件数の上では、Fordは「自動操縦」寄り、トヨタは「衝突防止と安全対策」寄りの傾向が見られる。

図8 Fordとトヨタを比較
図8 Fordとトヨタを比較
Fordとトヨタについて、自動車関連LiDARの特許出願の件数を比べた。(図:筆者)
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