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3次元ではGoogleが存在感

 3次元LiDARでは既出のFord、Boschの他、Googleの存在感が大きい。なお、3位のWaymoはGoogleの自動運転車の開発部門が2016年12月に分社化した企業である。DeepMapは自動運転車向け高精度3Dマップを手がけるベンチャーであり、Boschが子会社のベンチャーキャピタルから出資している。

 3次元LiDARに限らず、車両向けライダーの分野ではメガサプライヤーも社内での技術開発を進めつつ、M&A(合併・買収)や他社との連携強化も行っているとされる。特許情報でも、要素技術を試行錯誤する一端をうかがい知ることができる。

 一例としてValeoとBoschのレーザー光走査技術について分析する(図11)。両者とも回動鏡を実施例とした特許を多く出願しているものの、ValeoはMEMS+レンズ系による光走査を並行して研究している。

図11  BoschとValeoのレーザー光の走査技術
図11  BoschとValeoのレーザー光の走査技術
3次元LiDARで使われるレーザー光の走査技術について、BoschとValeoで比較した。(図:筆者)

 Boschは、より多くの光走査技術を模索しているようである。近年の特許出願では磁気チャネルによる走査部の駆動(米国公開2018-0172832)、反射/屈折/偏光を組み合わせた光走査技術(国際公開2017/114611)、2つの直交するビーム源を使用する、3次元LiDAR用の走査技術(国際公開2018/072986)などが挙げられる。DeepMapへ出資しつつ、社内でも多岐にわたる技術開発を行っていると推察される。

参考文献
ライダーによる大気計測 (1964年にライダーで計測)
http://www-lidar.nies.go.jp/~cml/Japanese/LidarText/LidarInt.htm

History of Laser Ranging (アポロ計画でレーザー測距)
http://www.csr.utexas.edu/mlrs/history.html
1969年の夏にアポロ11の任務中に行われ、月のレーザー測距(LLR)が現実となった
■変更履歴
公開当初、図11に異なる図が掲載されていました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2018/10/03 19:00]