本コラムでは、酒井美里氏が、多様なテーマについて世界各国の出願特許をサーチし、解析を試みる。酒井氏は、大手メーカーでの勤務経験を基に、半導体やディスプレイなどの材料・素子分野からIT(情報技術)に及ぶ幅広い技術知識を生かした解析を展開するスーパーサーチャー。知的財産権に関する多彩な情報を経営や研究・開発の戦略立案に生かす「IPランドスケープ」の実践に役立てていただきたい。
スマートワークス 代表取締役

本コラムでは、酒井美里氏が、多様なテーマについて世界各国の出願特許をサーチし、解析を試みる。酒井氏は、大手メーカーでの勤務経験を基に、半導体やディスプレイなどの材料・素子分野からIT(情報技術)に及ぶ幅広い技術知識を生かした解析を展開するスーパーサーチャー。知的財産権に関する多彩な情報を経営や研究・開発の戦略立案に生かす「IPランドスケープ」の実践に役立てていただきたい。
近年、EV(電気自動車)化に伴う車載用のパワー半導体技術が注目されている。パワー半導体とは「交流と直流との間の変換(整流、インバーター)、周波数変換、昇圧・降圧などの働きをする素子やモジュールの総称であり、電源用途に広く使われている。ロジック回路用の半導体と比べて、高電圧・大電流を扱うことが特徴で…
人工知能の応用分野として、画像やデザイン(意匠)、音楽などのコンテンツを作り出す「生成AI」が注目されている。なかでも近年最も脚光を浴びている技術の1つが「敵対的生成ネットワーク(Generative Adversarial Network、以下GAN)」だろう。
産業界で役立つ研究開発力の目安として、大学の特許出願動向を知財分野の調査会社スマートワークスが調べた。
米国政府は2018年8月、産業界に多大な影響を及ぼす重要な決定を下した。2019年度(2018年10月~2019年9月)の国防予算の大枠を決めるための法律「国防権限法(NDAA)」に、連邦政府機関への海外製通信機器の利用規制を強化する規定を盛り込んだ。
EV向け2次電池の開発競争や、トヨタ自動車の全固体電池など、電池の開発競争が注目を集めている。多くの新方式も模索される中、三洋化成工業(以下、三洋化成)と日産自動車(以下、日産)が研究に取り組む「全樹脂電池」は、その名の通りすべてが樹脂で構成されるユニークな電池である。
ここへ来て折り畳み式スマートフォン(折り畳みスマホ)の発表が相次いでいる。 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は、2018年11月7~8日の開発者向けイベントで「Infinity Flex Display」を数カ月以内に量産すると発表した。
ここ数年、マイクロLEDディスプレーが次世代ディスプレーの有力候補として注目を集めている。2018年1月の「CES 2018」では、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)がマイクロLEDテレビ「The Wall」を発表、関心がますます高まった。
自動車メーカーの特許戦略を分析
今回、車両・自動運転向けのLiDAR(Light Detection and Ranging)技術についての特許情報を分析した。自動運転技術の中核センサー、次世代車両の「目」と言われ、注目を集める技術の1つがLiDARである。
知的財産権に関する多彩な情報を経営や研究・開発の戦略立案に生かす「IPランドスケープ」。その実践的な情報を提供していく本コラムの第1回目は、仮想通貨マイニング関連の特許出願状況に関する調査・分析である。