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建築基準法に小屋裏換気の規定がないからといって、いい加減に設計や施工をするのは良くない。結露が生じて躯体に影響が出れば、換気の不備でも瑕疵責任を問われることがある。(日経ホームビルダー)

 2年前の夏に引き渡された新築住宅でのことだ。12月半ばを過ぎた頃に、天井から黒い水が落ちてきた。

 建て主が天井裏をのぞいてみると、屋根の垂木や野地板などがぬれていた。その状態はひどく、黒く変色していた〔写真1〕。黒い水は垂木から落ちて、天井裏に敷き詰めた断熱材もぬらしていた〔写真2〕。

〔写真1〕野地板や垂木が黒く変色した小屋裏の様子。写真は2017年3月に撮影したものだが、2年前に建て主が発見した状態と同じだという(写真:カノム)
〔写真1〕野地板や垂木が黒く変色した小屋裏の様子。写真は2017年3月に撮影したものだが、2年前に建て主が発見した状態と同じだという(写真:カノム)
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〔写真2〕漏水は断熱材にも影響
〔写真2〕漏水は断熱材にも影響
小屋裏で発生した黒い水は、断熱材にも落ちていたようだ。黒い染みを確認できた(写真:カノム)
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 原因は雨漏りか、結露か――。状況から察すると「雨漏りに違いない」と考える人は少なくないだろう。だが、この現場での原因は「結露」だった。今回は、小屋裏換気の不備が引き起こした、結露の事例を紹介する。この建物は改修工事に向けて交渉中だ。