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木造住宅で悩ましい音漏れの問題は、法律上の瑕疵に至ることはほとんどない。だが、建て主にとっては、クレームの対象になり得る。たかが音と思わずに、事前にできる対策は講じておきたい。(日経ホームビルダー)

 「車のドアの音やエンジン音だけでなく、隣の家のテレビや扉を開け閉めする音など、外の音が室内にいてもよく聞こえる。気になって仕方がない」——。こう建て主から悩みを打ち明けられ、調査に出向いたのは、築5年の木造住宅だった。

 建て主は新築当時から音に関するクレームを施工会社へ訴え続けていた。数年前に内窓を取り付けるといった対策を講じたが、多少改善された程度で解決に至っていない。

 現場を確認したところ、要因と考えられる項目を3つ見つけた。その1つが、壁と柱間の隙間だ〔写真1〕。住宅の壁は真壁で、全体的に壁と柱の間に隙間が生じている状態だった。この隙間が、意外とトラブルの要因になりやすい。

〔写真1〕壁と柱の間に生じた隙間。壁内の断熱材や下地材にも隙間が生じていたため、外の音が入り込んできたと考えられる(写真:カノム)
〔写真1〕壁と柱の間に生じた隙間。壁内の断熱材や下地材にも隙間が生じていたため、外の音が入り込んできたと考えられる(写真:カノム)
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