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 マウスやキーボードなどの周辺機器はUSBケーブルの長さが1メートル程度の製品が多い。ノートパソコンと接続するときは問題ないが、デスクトップパソコンだと背面のUSB端子に挿そうとしても長さが足りない場合がある。そんなときは、USB延長ケーブルを用いるとよい。延長ケーブルの長さは「USB 2.0規格」では5メートルまで、「USB 3.0規格(USB 3.1 Gen 1やUSB 3.2 Gen 1x1を含む)」では3メートルまでと決まっており、この範囲内なら延長できる。

 USB延長ケーブルは家電量販店では1000円程度(税別)で売られているが、100均ショップでも入手可能だ。今回は100均ショップでUSB延長ケーブルを買い集めてチェックした。

 USB延長ケーブルを比較するために、スマートフォンを充電したときの電力も測定した。ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ Premium」を、急速充電規格の「Quick Charge」で充電した際の最大電力を測定した。Quick Chargeは電圧や電流を増やして急速充電するため、ケーブルの質による差が出やすいと考えられる。USB延長ケーブルを利用しないときの電力は約13.5ワット(電圧8.62ボルト×電流1.57アンペア)だった。一般的に、この電力が大きいほど充電時間は短くなる。

 100均ショップで売られているUSB延長ケーブルの多くは、パソコンが搭載しているUSBタイプA端子用だ。一方、最新のパソコンやスマートフォンなどで利用するUSBタイプC端子を延長するケーブルもある。

 ローソンの100均ショップ「ローソンストア100」で購入した「充電通信対応Type-C延長ケーブル」は、USBタイプC端子を50センチ延長できるケーブルだ。セリアにも同製品が売られていた。USBタイプCはUSB 3.0以上の規格でよく使う端子だが、このUSB延長ケーブルはUSB 2.0までの対応なので注意したい。

ローソンストア100で購入した「充電通信対応Type-C延長ケーブル」。USBタイプCケーブルの延長ケーブルでセリアなどでも見かけた
ローソンストア100で購入した「充電通信対応Type-C延長ケーブル」。USBタイプCケーブルの延長ケーブルでセリアなどでも見かけた
長さは50センチ。色は写真の黒と白があった。100円(税別)
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ケーブルの材質は軟らかく、折り曲げてまとめやすい
ケーブルの材質は軟らかく、折り曲げてまとめやすい
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 USBタイプC端子は最近ではパソコンやスマホの充電端子としても採用され、「USB PD(Power Delivery)」という急速充電にも使われる。試しにこの延長ケーブルを用いてスマホやタブレット、パソコンの充電を試した。スマホやタブレットは問題なく充電でき、充電時間が短かった。

 この延長ケーブルでパソコンを充電したところ、充電中の表示にはなったものの、通知領域に電力不足の表示が出て急速充電はできなかった。この状態でUSB端子とUSB延長ケーブルの間に測定器を挟んで調べたところ、電流が足りないのか45ワット必要なところ、30ワット程度にしかならなかったことが原因と思われる。パソコンの充電ケーブルの延長には不向きのようだ。USB PDには一部のみ対応しているとみられる。

 また、スマホをこの延長ケーブルで充電したところ、電力は13.5ワットで延長前とほとんど変わらない。スマホの充電程度の電力なら、延長ケーブルによるロスはほとんど無さそうだ。