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 現実に近い空間や環境を人工的に作り出すVR(仮想現実)――。そのコンテンツには様々な種類があるが、手軽に楽しめるのはVR動画だろう。

 「YouTube」や「Netflix」「hulu」「dTV」といった大手動画サイトはVR動画を提供している。周囲全体を見渡せる360度動画と、立体感のある映像を楽しめる180度ステレオ動画があり、後者はVRゴーグルを使わないと立体的に見えない。VR動画を本格的に楽しむならVRゴーグルを入手したい。

 VRゴーグルには台湾の宏達国際電子(HTC)が開発する「VIVE Cosmos Elite HMD」や米Facebook(フェイスブック)の「Oculus Quest 2」などVRゴーグル内にディスプレーを搭載するタイプがある。一方、VRゴーグルにスマホを設置し、スマホの画面をレンズで見て立体視を楽しむ簡易的なタイプもある。前者は高価だが、後者なら安価に入手できる。

 大手通販サイトで売られている製品を眺めると、段ボール製なら1000円程度(税別、以下同)、樹脂製でも2000~3000円程度だ。それでも十分安いが、100均ショップでもVRゴーグルは購入可能だ。

 セリアで売られていた「VRゴーグル」は、きょう体に段ボールを使う。価格は100円だ。組み立てる必要があるが、組み立てやすい状態に折り畳んでパッケージに梱包されている。そのため組み立ては簡単だった。折り畳まれている箇所を元に戻し、突起がある部分を穴に差し込むだけでよい。完成まで1分もかからなかった。

セリアで購入した「VRゴーグル」。きょう体は段ボール製だ
セリアで購入した「VRゴーグル」。きょう体は段ボール製だ
価格は100円(税別)
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 段ボール製のきょう体は厚みもなく貧弱だと感じた。だが、設計が優れているのか組み立てると簡単な力では曲がらないほどの剛性を保っていた。

 スマホはレンズ奥のすき間に挿し込んで固定する。パッケージによると、画面サイズが3.5型から6型までのスマホに対応するとしている。幅77.4ミリ、高さ157.5ミリで画面サイズが6.5型である米Apple(アップル)の「iPhone Xs Max」を設置してみたところ、ちょうどよく収まった。幅にまだ数ミリ程度の余裕があったので、幅80ミリ、高さ160ミリ、厚さは8ミリ程度までのスマホが適正サイズとみられる。

 レンズは樹脂製だ。きょう体に組み込まれているので、組み立ては不要だ。レンズ下部には、スマホを操作するために指を入れるための穴が開けられている。VRゴーグルにスマホを固定した状態でも、スマホを楽に操作できるので便利だ。

レンズは樹脂製。レンズの位置は調整できないが、ほどよく奥にある。素材の段ボールは薄いが、強度は十分にあった
レンズは樹脂製。レンズの位置は調整できないが、ほどよく奥にある。素材の段ボールは薄いが、強度は十分にあった
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 スマホをすき間に挿し込むだけなので、首の動きに応じて視野が動くVR動画を閲覧する際、油断するとVRゴーグルに固定したスマホが外に飛んでいく。スマホが落ちないように、すき間を手で押さえながらVR動画を見なければならず、首を頻繁に動かすVR動画の閲覧には使い勝手が悪いと感じた。テープかゴムなどでスマホを固定できる仕掛けが欲しいところだ。

スマホはレンズ奥のすき間に挿し込む。最大6型まで対応すると記載されていたが、6.5型の「iPhone Xs Max」でちょうどいい大きさだった。写真のように一部のパーツを取り外したほうがスマホを取り付けやすい
スマホはレンズ奥のすき間に挿し込む。最大6型まで対応すると記載されていたが、6.5型の「iPhone Xs Max」でちょうどいい大きさだった。写真のように一部のパーツを取り外したほうがスマホを取り付けやすい
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