2018年9月6日、北海道で最大震度7を観測した地震「平成30年北海道胆振東部地震」に関連する記事をまとめています。
北海道地震
目次
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砕石パイルが地震で沈下した原因を試掘調査
砕石パイルで地盤補強した住宅が、北海道胆振東部地震でなぜ不同沈下したのか――。納得のいく説明を求めた住人の要望で、砕石パイルの地震後の状態を確認する試掘調査が2019年6月に実施された。
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地震で発覚した地盤履歴に住民が激怒
住宅会社への怒りを爆発させているのは、2004年に建築条件付きで販売され、2018年9月の北海道胆振東部地震で不同沈下した住宅地の住民たちだ。住民たちの最大の怒りは、住宅会社が実際は盛り土だった土地を切り土と説明して販売したからだ。地盤履歴の誤りは、地震後に市が配布した資料で発覚した。
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北海道厚真町の住宅開発地で多数の沈下被害
2019年2月21日午後9時22分ごろに最大深度6弱の揺れが襲った北海道厚真町。18年9月に最大震度7を記録した北海道胆振東部地震の余震がいまだに続くなか、厚真町が自ら手掛けた大規模開発地で地震による地盤被害が大きな問題になっている。
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見逃されている建物被害、北海道地震
北海道胆振東部地震では、築年数の古い木造建築の被害が多数を占めた。カバー工法で改修した既存の外壁や煙突で被害が多く発生しているが、見逃されやすいので注意が必要だ。
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液状化被災地でいまだ続く地盤変状
北海道胆振東部地震で地盤と住宅の大規模な沈下が発生した札幌市清田区里塚地区では、地震発生から約2カ月がたった現在も、地盤に空洞ができるなどの変状が続いている。札幌市が地震後に里塚中央ぽぷら公園に設置した変位計は、10月末までに33㎜の沈下を記録した。この状況が、地盤被害の原因特定を難しくしている。
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橋桁ずれたが損傷無し、JR日高線復旧は12月上旬
北海道地震で被災したJR日高線の「厚真川橋りょう」を調査した結果、構造上の大きな損傷はなく、ずれた橋桁を元の位置に戻せば運行を再開できることが分かった。
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高さ50mの巨大天然ダム、決壊防止へ水路検討
国土交通省は10月2日、北海道地震による土砂崩れで発生した高さ50mの天然ダムの対策に着手すると発表した。震度7を記録した厚真町では、日高幌内川に巨大な土塊が流れ込み、河道を700mにわたって閉塞している。水位計やカメラによる観測で二次災害リスクを見極めるとともに、水路を設けるなどの対策方法を検討…
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インフラ被害は1000億円超、橋で支承破損や段差
土木学会は9月21日、北海道地震の調査速報会を開催し、インフラの被害状況などを報告した。橋については支承の破損や段差を多数確認。北海道の集計によると、インフラ全体の被害額は1000億円を超える見通しだ。
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RIZAP株も売買できず、食のサプライチェーンを分断した北海道地震
北海道胆振東部地震による停電の影響で、北海道内の金融インフラは一時機能不全に陥った。札幌証券取引所は取引を全面停止し、銀行のATMも止まった。地震と停電によりサプライチェーンも滞った。北海道内のスーパーや百貨店は相次ぎ営業を休止、農産物や自動車部品の工場も打撃を受けた。「食」の大地の被害は、日本全…
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データセンターと通信への影響、北海道地震で生かされた経験
北海道全域の停電は、道内のデータセンターや携帯電話網にも影響した。データセンターの多くは自家発電機の稼働で乗り切ったが、一部は電源の切り替えに失敗。燃料確保に課題を残した。携帯電話網は一部地域で繋がりにくくなった。NTTドコモが広域を担える災害時専用の「大ゾーン基地局」を初稼働、KDDIは船舶型の…
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北海道地震、業種別の被害状況まとめ
2018年9月6日午前3時8分、北海道で最大震度7の地震が発生した。道内全域の295万戸が停電するなどかつてない被害に見舞われた。デジタル社会が抱える新たなリスクに日本中が改めて向き合う必要がある。
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JR日高線の橋桁が27cm横ずれ、復旧のめど立たず
JR北海道は9月12日、北海道胆振地方を震源とする地震で、厚真(あづま)川に架かるJR日高線の橋桁に最大27cmの横ずれが生じたことを明らかにした。被災した橋を含む苫小牧―鵡川間では軌道のゆがみも見つかっており、復旧のめどは立っていない。
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北海道地震による携帯電話の通信障害、大手3社が復旧
KDDI(au)は2018年9月12日、北海道胆振東部地震の影響を受け、一部地域で利用しづらくなっていた携帯電話が午後1時1分時点で震災発生前と同等まで復旧したと発表した。これで携帯電話大手3社がそろって復旧したことになる。
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風化した軽石層が崩壊の引き金か、厚真町土砂災害
流出土と崩壊斜面から読み解くメカニズム
北海道胆振東部地震による死者41人のうち、36人は厚真町で生じた大規模な土砂崩れで亡くなった(9月11日時点)。行方不明者の捜索が続く9月7日と8日、記者は現地で専門家の踏査に同行した。「風化して粘性化した軽石層が滑り面となって表層崩壊を起こしたのではないか」。崩壊面や流出した土砂を観察した北見工…
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地形図と空撮写真から専門家が液状化要因を分析
地質を専門とする専門家が、札幌市清田区の地盤被害の状況を確認。目視中心で調査した結果をもとに、過去の地形図や航空写真をもとに分析した結果を報告する。
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北海道地震による携帯電話の通信障害、ドコモも全面復旧
NTTドコモは2018年9月11日、北海道胆振東部地震を受け、一部地域で利用しづらくなっていた携帯電話が午後2時50分時点で全面復旧したと発表した。
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ソフトバンク携帯、北海道地震による影響から全面復旧
ソフトバンクは2018年9月10日、北海道胆振東部地震を受け、一部地域で利用しづらくなっていた携帯電話が全面復旧したと発表した。停電地域では電源車や可搬型発電機による給電、伝送路の障害が発生した地域では臨時衛星回線を活用したり移動基地局車を派遣したりして対処した。
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火山灰質の盛り土が液状化、暗きょに流出した可能性も
道路が波打つ札幌市清田区里塚を専門家と歩く
9月6日未明に発生した北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震で、広範囲の液状化が生じた札幌市清田区里塚地区。かつては水田などがあり、小河川が流れる谷を埋め立てて造成した地域だ。翌7日の午後1時すぎ、記者は北見工業大学の地盤工学の専門家らと共に現地に入った。
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KDDIが日本初の船舶型基地局、北海道地震による通信復旧支援
KDDIは2018年9月8日、同6日に北海道で発生した地震に伴い、船舶型基地局の運用を開始したと発表した。地震の影響で陸上基地局が十分に機能していない地域でも、auの携帯電話利用者が通信サービスを使えるように海上から支援する。
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さくらインターネット、石狩データセンターの燃料確保で運用継続にめど
さくらインターネットは2018年9月7日、9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響について追加情報をWebサイトに公開した。北海道石狩市の「石狩データセンター」に対する北海道電力からの送電が一部再開し、自家発電用の燃料も調達のめどが立ったことを示し、運用継続の可能性が高まったことを示唆している。