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価値創造メカニズム

 さて、聞き慣れないのが「価値創造メカニズム」という言葉である。一言で言うと、「あるビジネスモデルに対し、どのような資源をインプットすると、どのような価値を世の中に提供できるのか」という、価値の創造に関するメカニズムのことをいう。

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 例えば、ビジネスモデルとして「ものづくり(もの売り)」を選択すると、インプットされる資源は、設備・原材料・人的資源(有形)やノウハウ・知財権(無形)などとなる。これらをビジネスモデルに投入すると「良いものを安く提供する」という価値を世の中に対して提供できる。「技術を収益化する」という前提を採る場合、ここでいうビジネスモデルとは[1]ものづくり(物売り)、[2]ライセンスビジネス、[3]IoT(Internet of Things)を使ったサービス化、[4]プラットフォームビジネス、などがあり得る。さらに、(1)消耗品ビジネス、(2)定期購読モデル、(3)インセンティブモデル、など多岐にわたるサブ・ビジネスモデルが[1]のものづくり(物売り)というビジネスモデルの中に存在する。これらが選択可能なビジネスモデルのメニューとなるだろう。

 この大きな枠組みに、新旧2つの価値創造メカニズムを組み合わせたのが、経営デザインシートだ(イメージ図)。

 では、ばねを製造販売して50周年を迎える企業X社の例に基づいて、記入例を紹介しよう。