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 地表から40m以深の「大深度地下」が今“アツい”。リニア中央新幹線や東京外かく環状道路といった大規模なトンネル工事は、大深度地下で進む。

 埋設物が少なく、土地の使用権などを設定しやすい大深度地下は「大都市に残された貴重な空間」といわれる。一方、市街地の直下を掘り進めるため、地盤沈下や陥没の防止に細心の注意を払う必要がある。

 このような高難度の大深度トンネル工事を地上からバックアップするマシンを、日特建設と独HUTTE(ヒュッテ)は共同で開発した。「Hy Glanz Drill(ハイグランツドリル)」と名付けた自走式のボーリングマシンだ。ケーシングやロッドを継ぎ足しながら最大100mの深さまで掘り進められる。1台で削孔と地盤改良の2役を担い、大深度の地盤凍結や薬液注入などに対応する。

日特建設などが開発したハイグランツドリル。2020年11月に埼玉県久喜市の中央機材センターで公開した。高さは8mで、輸送時は折りたたむ。手前は操縦者(写真:日経クロステック)
日特建設などが開発したハイグランツドリル。2020年11月に埼玉県久喜市の中央機材センターで公開した。高さは8mで、輸送時は折りたたむ。手前は操縦者(写真:日経クロステック)
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 大深度の削孔を可能にしたのが、国内最大級となる直径324mmのパーカッションドリルの採用だ。一般的なボーリングマシンの1.5倍に当たる。硬い地盤の掘削でも軸心がずれにくく、深く掘っても削孔位置の精度を保つ。ケーシング長を通常の2倍の3mとして、掘削精度をさらに高めた。

 ただし、太径で長尺のケーシングは重いため、人力で扱うのが難しい。そこで日特建設などは、継ぎ足しや取り外しの専用機械も開発した。バックホーのアーム先端に取り付ける「マニピュレーター」がそれだ。ケーシングやロッドをつかんで軽々と持ち上げる。

左から伸びるのがマニピュレーター。ケーシングやロッドをつかんで取り換える(写真:日経クロステック)
左から伸びるのがマニピュレーター。ケーシングやロッドをつかんで取り換える(写真:日経クロステック)
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マニピュレーターは、一般的なバックホーに装着する(写真:日経クロステック)
マニピュレーターは、一般的なバックホーに装着する(写真:日経クロステック)
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 「泥まみれになって人力でケーシングを扱っているようでは、若手の入職は望めない。人材を確保する意味でも、ロボットの活用は欠かせない」。日特建設事業本部の石丸健治副本部長はこう語る。