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 建設業界の働き方改革では、図面や帳票の電子化、ロボットによる測量、施工の自動化など、現場の人手不足や長時間労働の解決に向けたICT(情報通信技術)の活用事例が目立つ。一方、裏方で技術者を支える事務系職員の生産性向上も欠かせない。

 「総務や経理の職員は、技術者の要望に応えて面倒な仕事を数多くこなしている。ITの力で負担を減らしたい」。そう話すのは、建設技術研究所新技術推進部業務効率化推進室の児玉直樹室長だ。

 同社は2019年4月から、定型業務を効率化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」を本格的に導入。児玉室長を社内のRPAに関する相談窓口の専任者とした。

RPAのイメージ。ウェブサイトから指定した文字列を検索する作業を自動で実行している。人がパソコンを操作しているかのようだ(動画:建設技術研究所)

 RPAとは、マウスのクリック操作やデータのコピーアンドペーストなど、手順が決まったパソコン作業の自動化を指す。手順をシステムに登録しておけば、設定通りに実行する。単純作業の速度を上げ、手入力のミスをなくせるので、大手企業などで急速に導入が進んでいる。

 「RPAという言葉を知っていても、具体的に何ができるか分からない人や導入に不安がある人が多いようだ」と、児玉室長は明かす。

 なお、建設技術研究所で使うRPAツールは、NTTグループが4000社以上に提供する「WinActor」だ。プログラミングの知識がなくても自分で簡単に設定し、効果を実感できるという。同社はRPAを採用してもらうため、人事や総務、経理などの部署を対象に説明会を開いて実演したり、要望を聞いて他の部署の導入事例を紹介したりしている。

「WinActor」の活用イメージ(資料:NTTデータ)
「WinActor」の活用イメージ(資料:NTTデータ)
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「WinActor」で作業のフローを作るイメージ。この過程で仕事の流れを可視化できるのもRPA導入の特徴(資料:NTTデータ)
「WinActor」で作業のフローを作るイメージ。この過程で仕事の流れを可視化できるのもRPA導入の特徴(資料:NTTデータ)
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