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「CIOになりたい」は24%

 企業の情報化リーダーであるCIO(最高情報責任者)―。IT業界では「CIOは重要なポジション」と言われているものの、CIO不在の企業は珍しくない。「自社に関して言えばシステム部門の価値が低く扱われており、経営層からは重要視されていないと感じる。CIOも不在」(大手ユーザー企業のシステム部員)との意見もある。

 CIO職を置いている会社であっても、機能しているかどうか疑わしいケースも少なくない。情報化の意思決定スピードを高めるためには、取締役クラスをCIOにすることが理想的だが、日本では経営会議に参加していないシステム部長や執行役員をCIOにしている企業が多いからだ。「CIOはいるものの、経営と直結していない」(大手ユーザー企業のシステム部門課長)との指摘もある。

 ただし、グローバル化を進める企業が増えるにつれ、CIOの需要は今よりも高まるだろう。それを象徴するような動きもあった。

 海外市場での成長を急ぐLIXILグループは2014年1月、花王のシステム部長だった小和瀬浩之氏をCIOとしてヘッドハンティングした。システム部員の新たなキャリアパスとして注目すべき出来事である。

「あなたは、将来、CIOになりたいですか。現在の気持ちに最も近いものを選んでください」に対する回答
「尊敬できるCIOがいる」は5%
「あなたは、将来、CIOになりたいですか。現在の気持ちに最も近いものを選んでください」に対する回答
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 こうした状況の中、CIOを目指しているユーザー企業のシステム部員はどれくらいいるのだろうか。こんな素朴な疑問を解消するため、「あなたは将来、CIOになりたいですか。現在の気持ちに最も近いものを選んでください」と聞いた。その結果、「CIOを目指している」比率は24%だった。その内訳は、「尊敬できるCIOがおり、自分もCIOを目指している」が5%、「尊敬できるCIOはいないが、いつかはCIOになりたい」が19%である。

 「(CIOに)特になりたいとも思わない」(55%)との回答比率が最も多かったものの、単純計算すると、システム部員の4人に1人がCIOを目指している。CIOという役割は、それなりの魅力と人気があるとの印象を受ける。

 「なりたいが、CIOになるキャリアパスがなく、あきらめている」と1割が回答したが、忘れてはならないことがある。日本でも、システム部員として着実に実績を積めば、違う会社からCIOやシステム部長として引き抜かれる可能性が高まっているという事実だ。