米アップル(Apple)が2018年9月21日に発売した「iPhone XS」と「iPhone XS Max」――。XSにL字型の電池セルが採用されていることをX線撮影で確認した編集部は「内部が知りたい」という探求心を抑えられず、電池の分解を試みた(関連記事)。

「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の電池セルをX線撮影した様子
「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の電池セルをX線撮影した様子
写真はキヤノンアネルバのX線源を利用して撮影した。
[画像のクリックで拡大表示]

 しかし、Liイオン2次電池の分解は危険性を伴うため、専門家でないと難しい。そこで、電池技術に精通しているATTACCATOに協力してもらい、XSとXS Maxの電池セルの分解を実施した。まずは電池セルを2個つなげてL字型にしているXS Maxに搭載されている巻回型セルの分解について紹介する。

XS Maxの電池セルと取り外した保護回路
XS Maxの電池セルと取り外した保護回路
[画像のクリックで拡大表示]

 XS MaxはL字型の上の部分に電池セル「L」が、下の部分に電池セル「H」が並列で接続されている。電池セル2個合計の公称容量は3174mAh、公称電圧は3.80V。エネルギー密度は265Wh/kg程度となる。2セルの総重量は45.5g。このうち、Lは24.5gとHは21gと、Lの方が大きい。