このとき活用するのが、業務で残す「日報」やグループウエアの「Slack」によるコミュニケーションだ。日報では掲示板のように閲覧者がコメントをつける機能があり、業務で判明した問題点や改善要望などを日報に記入すると、コメント機能によって部署を横断して改善に向けた議論ができる。

 また、業務に関係しない話題については、Slackに雑談できる場を設けている。育児などのプライベートな相談でも、気軽にできるようになっている。大塚氏は「メルカリには、考えすぎて動けなくなるのではなく、思ったことをすぐに表現して解決に向けて行動する人が多い」、横井氏は「いいと思ったもの、困ったと思ったものを次の人のために共有していくのがメルカリの文化」と、同社の社風を説明する。

なぜ副業推奨を制度に掲げたのか

 メルカリの支援制度は、出産や子育て、介護といったライフステージに合わせたものだけではない。奥田氏は、社内のグローバル化やエンジニアの情報取集に向けた語学学習支援をその一例として挙げている。「グローバル採用が進み、チームによっては英語での会話が主体の場合もある。また、最新技術に関する一次資料は英語で記載されていることが多い」(奥田氏)。

メルカリ 新卒採用担当の奥田綾乃氏
メルカリ 新卒採用担当の奥田綾乃氏
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 「副業推奨」も制度として明記している。副業する場合も申請の必要はなく、会社では管理していないという。基本的にスタッフの自由意思に任せている。奥田氏は、「メルカリはアウトプットを重視しており、社外に対して自分の価値を発信していくことを積極的に勧めている。社員が知見を発信することで、そこに人が集まってくるので、採用において効果がある」と説明する。

■変更履歴
1ページ目第4段落で横井良典氏の肩書を修正しました。2ページ目第5段落で、大塚氏の認可外保育園補助制度の利用時期を過去に変更しました。同第6段落で、記事公開当初「山田進太郎社長」と記載しておりましたが、正しくは「小泉文明社長」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2018/10/4 15:40]