仮想通貨業界で世界的な地殻変動が起きている。かつて仮想通貨取引やマイニングの総本山だった中国は規制を強化。その後、ビットコイン取引額で世界一となった日本も、取引所での巨額流出事件をきっかけに振興モードは沈静化しつつある。そうした中、新たに台頭し始めた国がある。中国と国境を接するモンゴルだ。仮想通貨のマイニングに最適な地として、関係者の注目が高まっている。未知なる仮想通貨王国の実態に迫った。

特集
未知なる仮想通貨王国 モンゴル
目次
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モンゴルが注目、日本ブロックチェーンベンチャーの技術力
Ginco Mongolはモンゴルの首都ウランバートルに、マイニングマシンを大量に稼働させるための施設(マイニングファーム)を建設している。既に数百台のマイニングマシンの設置を終えた。
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中国マイニング事業者を引きつけるモンゴル、3つの理由
モンゴル国内ではマシンを稼働させるマイニングファームの建設が相次ぎ、海外の需要も取り込み始めている。人口300万人、GDP(国内総生産)は約110億ドルに過ぎない同国が、ポスト中国と目されるのは偶然ではない。
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仮想通貨マイニングに沸く、天然資源国モンゴルの意外な現実
人口300万人の小国モンゴルに、仮想通貨の波が押し寄せている。2000年代以降、石炭や銅の鉱山が新たに発見されたモンゴルに、鉱山ブームが到来した。そして現在、多くの人は、仮想通貨こそが天然資源に続く新しい“宝の山”だとして群がっている。