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地表は平たんでも支持層が急傾斜

 このトラブルについて中部地整は、支持層の位置の把握が困難だったケースとみており、設計者に落ち度はなかったとしている。しかし、この教訓を今後の設計に生かすため、同地整道路部が独自にまとめている「道路設計要領」の地盤調査の項目に、ボーリング調査位置の選定に関する次の留意点を加えた。

 「横断方向に支持層が傾斜していることが推察される場合は、予備調査で道路の中心より支持層の深い側でボーリングを行う」、「海沿いで山地が多い場所での詳細調査は、地表が平たんでも支持層が急傾斜している場合があるので、縦断方向だけでなく横断方向の支持層傾斜も考慮し、基礎の左右でボーリングを実施する」。

 対策工事は14年3月に完了。赤羽川橋を含む紀勢自動車道の紀伊長島IC―海山IC間は、同年3月30日に開通した。

取材を基に日経コンストラクションが作成
取材を基に日経コンストラクションが作成
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