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CLTで再び木造の機運が

鈴江:私は世代が少し下になります。高知県で公共の中大規模木造建築が徐々に完成してきた時代に高知で設計の世界に入ったので、周りには普通にお手本がありました(1997年ごろ)。今日のメンバーの中では、喜多さんが年長で、その4歳下が東さん、その4歳下が私です。大学でいえば我々は1世代ずつ年齢が違います。

:木材活用が先行していた高知の建築業界は、木に対する実務感覚が、たぶん他の地域とは違うのだと思います。恵まれていますね。

鈴江:私の印象では、2000年代半ば頃には木造建築の動きがいったん収束したように感じます。そして2013年くらいになってCLTが注目されるようになり、再び急に動き出した気がします。

:最近の動きは、やはりCLTがきっかけでしょうね。

鈴江:今の世代はそうだと思います。高知にCLT建築推進協議会ができて、CLTの勉強会が行われ、日本で最初に高知でCLT建築を建てようという動きがありました。2014年には、大豊町に高知おおとよ製材社員寮が実現しています。その頃から高知の木造を取りまく空気が変わりました。

鈴江氏らが設計した木造軸組みでCLTを耐力壁とした高知県森連会館(南国市、2016年、ふつう合班<鈴江章宏建築設計事務所・界設計室・○ケンチクジムショ>)(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
鈴江氏らが設計した木造軸組みでCLTを耐力壁とした高知県森連会館(南国市、2016年、ふつう合班<鈴江章宏建築設計事務所・界設計室・○ケンチクジムショ>)(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
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高知県森連会館は、準耐火建築物でありながらCLTを現しで使った国内初の建築(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
高知県森連会館は、準耐火建築物でありながらCLTを現しで使った国内初の建築(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
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左から鈴江章宏氏、東哲也氏、喜多泰之氏(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
左から鈴江章宏氏、東哲也氏、喜多泰之氏(写真:日経BP総研 社会インフララボ)
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