近年、AI(人工知能)をはじめとするデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せ、技術革新は加速する一方である。その速度に追従できるかどうかが、企業の持続的成長に対する分水嶺となっている。

 製造業においては、日進月歩どころか”分進秒歩”で変化する技術トレンドを捉え、迅速に価値ある製品を開発していく必要がある。その核となる技術者の育成も、ますます重要な経営課題となっている。

 本コラムでは、「日本の製造業の”技術者力”がどのように変化してきたか」、「今後に向けて各社がどのように技術者を育成しているか」といった点について、人材育成・組織開発支援を数多く手がけているiTiDコンサルティングのコンサルタントの知見と経験から、データ分析と考察を交えて紹介する。

西村 崇(にしむら たかし)
iTiDコンサルティング シニアマネージングコンサルタント
西村 崇(にしむら たかし) スタンフォード大学大学院航空宇宙工学専攻修士課程修了。外資系大手輸送機器メーカーで機械設計に携わった後、iTiDコンサルティングに参画。自動車や精密機器等、幅広い業界の企業にて業務プロセス・意識改革を含めた組織変革コンサルティングを多く手掛ける。海外開発拠点の開発力向上や人材育成にも取り組んでいる。人材育成の施策開発リーダー。
森 隆(もり たかし)
iTiDコンサルティング マネージングコンサルタント
森 隆(もり たかし) 立命館大学理工学部情報学科卒。電通国際情報サービスにて機構解析システムを用いた運動性能計算に従事し、iTiDコンサルティングに参画。自動車や建機等の業界で業務プロセス改革、人材開発を始めとしたコンサルティングを多く手掛ける。