(画像:123RF)
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 失敗の原因を究明せよ──。IT業界に限らず、この言葉を聞いた経験がないマネジャーはいないだろう。日本の企業や組織は、この要求を「失敗の犯人を突き止めろ」と同じ意味だと捉えてしまいがちだ。だが犯人を特定するだけでは失敗の真の原因にたどり着かず、同じ失敗を繰り返す羽目に陥りかねない。これでは失敗に学ばない組織になってしまう。

 筆者はIT企業でプロジェクトマネジメントなどを務めるとともにNPO法人の失敗学会に所属し、自らの経験を踏まえて犯人捜しではない失敗の原因究明の進め方を模索してきた。失敗学の成果を基に、なぜ組織は失敗に学ばないのか、状況を打開するために何をすべきかをお伝えする。