PR
全1294文字

 高分子材料といった化学品、鉄、非鉄金属、セラミックス、紙など素材には、多岐にわたる種別がある。

 高分子材料の1つであるプラスチックの分野は、自動車をはじめとするさまざまな産業で幅広く使用され、マーケット規模が伸びてきている。種々のプラスチックが大量生産されるようになってからまだ50~60年程度。金属やセラミックスなどに比べてその歴史は浅く、素材としての伸びしろは十分にある。

 鉄はどうか。鉄は活用の歴史が長い。用途に応じた加工も容易なことから、航空機や船舶といった輸送機器に加え、建築や産業機械など、多様な用途で使われてきた。しかし、耐熱性に問題を抱えるなど、最近では特に航空機分野において鉄を代替する材料のニーズが高まっている。こうした中で注目を集めているのはセラミックスだ。

 例えば、航空機エンジンの世界では、燃費改善が大きな課題となっている。その鍵を握るのが、軽量化とジェットエンジンの高性能化にほかならない。後者については、高温・高圧下でガスタービンを回せば、大きな回転エネルギーを得られるので、省エネにもつながる。

 ただ、タービン部に使用されている現在の合金素材に関しては、耐熱温度が限界に近づきつつある。そのため、タービンや燃焼室などで使われる部品の一部を、従来の耐熱合金からセラミックスに代替しようという動きが出てきているのだ。

航空機材料の変遷(資料:平川 教嗣)
航空機材料の変遷(資料:平川 教嗣)
[画像のクリックで拡大表示]

この記事は有料会員限定です

日経クロステック有料会員になると…

専門雑誌8誌の記事が読み放題
注目テーマのデジタルムックが読める
雑誌PDFを月100pダウンロード

有料会員と登録会員の違い