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 IT業界で働いてかれこれもう10年。仕事にも慣れ、数人の部下を持つチームリーダーを務めている。本格的にリーダーの仕事は始めたばかりだが、技術力には自信があり、最新の技術動向も押さえている。技術的に難易度の高いプロジェクトにも参加し、成果もきちんと出しているつもりだ。

 にもかかわらず、会社だけでなく社外の取引先からの扱われ方がイマイチだ。上司は当たり前のように、大量の業務を押し付けてくる。おかげで連日、夜遅くまでの残業が当たり前だ。顧客に打ち合わせに行けば、顧客は平気で仕様変更を言い出す。納期も「明日まで」なんていうことがザラだ。「言うことを聞いてくれるよな」と思われているのは間違いなさそうだ。

 ただその要求に意見する自信もなく、おかげで仕事は増える一方だ。そんな様子を見た部下から「頼りないなあ」と思われているのは自覚している。技術力の観点では周囲から一目置かれているのに、どうして社内外から雑に扱われるのか。もっときちんと評価してほしいし、思いっきり言いたいことを言えるようになれたらなあ――。

 多かれ少なかれ、あなたはこんなふうに思ったことがありませんか。「これまで真面目に仕事をこなし、仕事の出来には自信がある。にもかかわらず、今ひとつ周囲の人の自分に対する扱いが雑で、こき使われている」。

 もしそうだとしたら、その原因はどこにあるのでしょうか。仕事ができるのをいいことに仕事を押し付けてくる上司でしょうか。何でも言うことを聞くと思っている顧客でしょうか。それとも自分を信用していない部下でしょうか。

 もちろんそれぞれの人たちに原因があるのは間違いありません。ですが、大きな原因はあなたの「見た目」にあるのかもしれません。

なぜあなたは「こき使われる」のか?

 極論ではありますが、もしあなたの中味がそのままで、人相が鬼のように怖く、ボディービルダーのごとくガッチリした体型で、声も低く迫力があるとしたらどうでしょうか。相手の反応は変わると思いませんか。

 上司や顧客のようにあなたを雑に扱う人は、誰にでも同じような対応をとっているわけではありません。あなたの外見を見て、何となく「この人なら強く言っても大丈夫」と判断して、あなたのことを雑に扱っている可能性が非常に高いのです。

 ではなぜ上司や顧客は、それなり仕事ができるあなたを「強く出ても大丈夫」と思っているのでしょうか。その判断のベースになるものは何だと思いますか。それは、スバリあなたの「印象」なのです。

見た目と話し方で相手の認識の93%が決まる

 印象とは「相手から見た」あなた自身のことを指します。想像してみてください。だらしない服装をしている人を見て、あなたはどう思いますか。「この人、整理整頓が苦手そうだな」「部屋が汚そうだな」などと考えることはありませんか。

 このように勝手に見た目だけでキャラ付けされた人物像が「印象」です。印象は、その人が本当はどんな性格で、どんな考えを持った人なのかは別として、作り上げられます。そしてこの印象が、相手が自分に対してどのように接するかを決める判断材料となるのです。残念なことに人は他の人の内面を完全に認識することはできません。頭の中で作り上げた「空想上のあなた」つまり印象と接しているのです。