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転職したい理由の上位3つは?

 転職希望者には、転職したい理由を最大3つまで挙げてもらった。上位3つがほぼ同じポイント数で並び、それ以外を引き離した。

転職したい理由。15個の選択肢を用意し、1人当たり最大3つを選択してもらった。グラフでは、それぞれの選択割合を示している。回答者数は351
転職したい理由。15個の選択肢を用意し、1人当たり最大3つを選択してもらった。グラフでは、それぞれの選択割合を示している。回答者数は351
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 最も多くの回答者が選んだのが、「給与が低い」(35.9%)。一般に転職の代表的な動機とされる給与だが、今回の調査でもそれが確認できた。次いで、「仕事内容がつまらない」(35%)。仕事のやりがいや面白さも、転職を考え始める要因として大きいことが分かる。

 注目したいのは、3番目に多かった「自社ではこれ以上成長できないと感じる」(33.9%)である。ITエンジニアは給与ややりがいに負けず劣らず、自らの成長を重視して仕事をしているということだろう。ITのように変化の激しい業界では、知識やスキルを常にアップデートしなければ最新の動きについていくのが難しい。今後のキャリアアップのためにも、成長できない職場には早く見切りを付けるのが吉と考えているのかもしれない。

 この3つに次ぐのは、「自社の将来性に不安がある」(25.9%)、「人間関係が悪い」(25.4%)、「自社の経営方針に共感できない」(20.2%)。会社や職場環境に対する不満や不安が転職の後押しになっている。

 年齢別に分析すると、転職理由にも温度差がある。例えば「自社ではこれ以上成長できないと感じる」を選んだ人は20~40代は36~40%に上り、50~60代より10ポイント以上多かった。

転職したい理由を年齢別に分析した結果
転職したい理由を年齢別に分析した結果
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 中でも40代は「給与が低い」よりも「これ以上成長できない」を選んだ人が多いのが特徴的だ。40代は「十分な権限が与えられていない」を選んだ人も19.5%と他の年代より多い。組織の中核となって業務をこなす中で、自らのキャリアや地位について真剣に悩み、行動しようとしている様子がうかがえる。

 「仕事量が多い(残業が多い)」が最も多かったのは30代。業務が集まりやすい働き盛り世代の苦労を象徴しているといえそうだ。30代は「自社の経営方針に共感できない」も他の年代より多い。経営方針に共感していれば業務量が多くても頑張れるが、そうでなければ新天地に移りたい、という思いの表れかもしれない。

 50~60代は、「人間関係が悪い」を選んだ人が多い。「その他」も多く、「定年退職で給与が3割減るため」「定年を迎えるまでにより良い条件を探すため」「再雇用で働いているがそれも終わりのため」など、シニア層ならではの事情が寄せられた。「待遇がひどく低下してきた」「不平等な等級評価による給与低下」「自分のスキルを評価してくれない」など、正当な扱いを受けられていないとの声も複数見られた。

調査概要
「IT人材の転職意識調査」という名称で、Webサイトによるアンケート形式で実施した。調査期間は2018年9月27日~10月12日。SE(システムエンジニア)やプロジェクトマネジャー、研究開発、セールスなどITにまつわる仕事をしている509人から有効回答を得た。回答者の年齢は、20代以下が7.5%、30代が20.8%、40代が36%、50代が30.3%、60代が4.5%、70代以上が1%。職種は、コンサルタントが2.2%、プロジェクトマネジャーが7.1%、ITアーキテクトが1.8%、SEが25%、プログラマーが3.3%、セールスが5.9%、システム運用/サポートが7.5%、研究開発が8.3%、社内SE(システム部門)が10.8%、その他が28.3%。