
斜面の崩壊や地盤の沈下、土砂災害など、土質や基礎に関するトラブルを中心にクイズ形式で取り上げる。原因と対策を考えてみよう。
*掲載予定記事のタイトル・内容は予告なく変更することがあります。ご了承ください。
斜面の崩壊や地盤の沈下、土砂災害など、土質や基礎に関するトラブルを中心にクイズ形式で取り上げる。原因と対策を考えてみよう。
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南西方向に複雑に延びる尾根先端部の道路を拡幅していた。斜面上方から切り土し始め、3段目の途中まで掘削した。降雨はなく、法面からの湧水も全くなかった。ところが、1日の作業が終了する間際に突然、表層崩壊が発生した。なぜだろうか。
主要地方道の局部改良工事で、山裾の斜面を切り土することで道路の線形を改良した。これによって高さ4~5mの小規模な切り土法面ができた。切り土面に軟質な崩積土が露出していたので、用心のために補強鉄筋と吹き付け枠を施工した。ところが、施工から1カ月後、法面が前面に向かって徐々に動き始めた。安全側に計画し…
細長い尾根を周回する道路のルートをショートカットするため、尾根を切り土する工事を実施していた。ところが、2段目の法面まで切り土を進めたとき、1日当たり30mm程度の降雨があって法面が局所的に崩壊した。その後、緩い勾配で切り直したところ、再び崩壊が発生した。なぜ崩壊したのだろうか。
風化や変質作用を受けた砂岩と頁岩(けつがん)の互層をなす岩盤斜面を5段にわたって切り土していた。その際、切り土法面の安定性を確保するために、グラウンドアンカーを設置しながら施工していた。上から順に4段目までアンカーの設置を終え、最下段の5段目の法面のアンカーを設置していた時だ。設置したアンカーのう…
ある道路改良工事の現場で、完成すれば高さが22mとなる盛り土のうち、17mの高さまで施工した時点で雨が降り、盛り土法面に沈下と亀裂が生じた。雨水の排水処理を施していたのに、盛り土法面に沈下と亀裂が生じたのはなぜだろうか。
ある造成工事に際して、地質調査会社が事前にボーリング調査を実施した。その結果、現地は粘性土が分布していることが分かった。ところが、掘削して出現したのは砂質系の地盤だった。発注者は「ちゃんと調査したのか」と激怒。ボーリングコアを判読したのは、入社1年目の技術者だった。地質を見誤ったのはなぜだろうか。
軟弱地盤の上に、高さ5mの盛り土をして道路を通す。盛り土体の沈下や円弧滑りの発生が予測されたので、抑止矢板による対策工法を採用した。ところが、盛り土の施工中に矢板が傾き出して、盛り土から軟弱地盤にかけて円弧滑りが発生した。事前の安定解析では十分に安全であったはずの矢板が、実際の工事で効かなかったの…
道路改良工事で、高さ約40mの切り土によって道路を拡幅した。中段の法面の切り土終了後、湧水を伴う小崩壊が発生した。排水ボーリングを実施してから、吹き付け枠を施工した。ところが、最下段の掘削を終えて山留め擁壁を施工しているときに、小段に亀裂が生じた。注意深く施工していたはずなのに、なぜ、このような事…