Question
主要地方道の局部改良工事で、山裾の斜面を切り土することで道路の線形を改良した。これによって高さ4~5mの小規模な切り土法面ができた。
切り土面に軟質な崩積土が露出していたので、用心のために崩壊防止対策として補強鉄筋と吹き付け枠を施工した。なお、補強鉄筋を挿入する際、一般的な単管掘りで削孔した。
法面の補強工事は、十分に大きめの滑りを考えて計画したつもりだった。ところが、施工から1カ月後、法面が前面に向かって徐々に動き始めた。明らかに補強鉄筋が効いていないのだ。安全側に計画したにもかかわらず、補強鉄筋が想定通りに効かなかったのはなぜだろうか。