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eGPUでグラフィック性能をデスクトップ並みにアップ

 モバイル重視のノートパソコンでは、バッテリーの持ちや発熱の問題を回避するために、低電力で動作するCPU組み込み型のGPU(iGPU)を使うのが一般的だ。MacBook Airも同様なのだが、驚いたことにMacBook Proと同様に、Thunderbolt 3端子に外付けGPU、いわゆるeGPUを接続して、グラフィックス性能をアップできる。つまり必要に応じて高性能なGPUを用い、3D映像や動画のレンダリングなどを高速に処理できるのだ。

 今回、アップルと豪ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design)が協力して設計した「Blackmagic eGPU」を試用することができたため、MacBook Airに接続して使用感を確かめてみた。

豪ブラックマジックデザインの「Blackmagic eGPU」をThunderbolt 3端子に接続するとMacBook Airのグラフィックス性能をデスクトップ並みに引き上げられる
豪ブラックマジックデザインの「Blackmagic eGPU」をThunderbolt 3端子に接続するとMacBook Airのグラフィックス性能をデスクトップ並みに引き上げられる
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 Blackmagic eGPUはThunderbolt 3ケーブルでMacBook Airと接続すると、同時にeGPU側からMacBook Airへ電源を供給できる。Blackmagic eGPUには、Thunderbolt 3、USB、HDMI端子が搭載されているので、周辺機器を接続するためのハブとしても機能する。

 テストについてだが、筆者は高いグラフィック性能を必要とする作業をあまりしないので、残念なことに何をやってよいのかピンとこない。MacBook AirのiGPUもそれなりに高性能なため、Photoshopの画像編集ぐらいではeGPUの恩恵を感じられなかった。

 そこで普段、iMac 5KのiMovieで行っている動画の書き出しにかかる時間を実測してみた。同じ品質で書き出してみたところ、iGPUで15分43秒かかったものが、eGPUでは11分25秒に短縮された。3Dの演算などもっと複雑な処理を行う作業のほうが違いが大きく出ると思う。実際にアップルのWebサイトでは13インチのMacBook Proで8倍の差が出る例も紹介されている。

今回使ったMacBook Airに内蔵されているGPUは「Intel UHD Graphics 617」。一方、Blackmagic eGPUのGPUは「Radeon Pro 580」で、iMac 5Kの最上位モデルと同じ
今回使ったMacBook Airに内蔵されているGPUは「Intel UHD Graphics 617」。一方、Blackmagic eGPUのGPUは「Radeon Pro 580」で、iMac 5Kの最上位モデルと同じ
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iMovieでの動画書き出し時にeGPU側が使われていることを「アクティビティモニタ」で確認。この処理では所要時間を約27%短縮できた
iMovieでの動画書き出し時にeGPU側が使われていることを「アクティビティモニタ」で確認。この処理では所要時間を約27%短縮できた
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 筆者個人としては、メインのiMac 5KとサブのMacBookの2台体制がお気に入りなのだが、もしMacを1台しか使えない制限があったら、モバイルにも長けていて、拡張性も備え、eGPUも使えるMacBook Airを選びたい。