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 マイクロプラスチック問題を解決する現実的な手段は、陸域でプラスチックを分解してしまうことだ。そこで生分解性プラスチックの出番となる。その生分解性プラスチックの普及の現状について説明する。

 生分解性プラスチックとバイオプラスチックは、しばしば混同されて理解されているが異なる概念である。生分解性プラスチックは、土中や海水中に天然に存在している微生物(バクテリア)の酵素によって分解される性質を持ったプラスチックで、原材料はポリ乳酸(PLA)のようにでんぷんや植物を原材料とするものもあるが、石油を原材料とする素材も実用化されている(図1、2)。

図1 PLAのコンポスト内での生分解の様子
図1 PLAのコンポスト内での生分解の様子
(出所:日本バイオプラスチック協会「グリーンプラの特長」)
図2 海水中での生分解性プラスチックの生分解の様子
図2 海水中での生分解性プラスチックの生分解の様子
(出所:兼廣春之大妻女子大学教授「プラスチックによる海洋汚染」、2014年9月2日)

 一方、バイオプラスチックの概念には、バイオポリエチレンのように非分解性であっても、原材料が植物やバイオマス(動物の排泄物など)に由来するものを含む。マイクロプラスチック削減には、バイオプラスチックであっても非分解のプラスチックでは効果を得られない。図3にプラスチックの分類を示す。

図3 プラスチックの分類
図3 プラスチックの分類
石油由来かバイオマス由来かの軸と,生分解か非分解かの軸で4つに分かれる。(出所:European Bioplastics e.V.)
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