2018年の「ネットワーク」分野で関心が高かったテーマは「遅すぎる光回線」だった。2位の「遅すぎる光回線を速くするルーター、何が違う?」、3位の「遅すぎる光回線、『IPv6で速くなる』の虚実」がこのテーマを取り上げている。NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)とISP(インターネット接続事業者)をつなぐ網終端装置がボトルネックとなり、最大1Gビット/秒をうたう光回線でも、数十Mビット/秒しかでない、といった不満が一部の利用者から挙がっていた。NTT東西は一定の解決策を示しており、2019年はこの問題が緩和されるかどうかが焦点になりそうだ。
10Gビット/秒で通信できる10ギガビットイーサネット(10GbE)関連の記事もよく読まれた。5位の「古いLANケーブルでも速度は5倍、激安10ギガイーサの底力」、15位の「1万円台の10ギガイーサ、NICの実用性を検証してみた」で取り上げている。10GbE対応のNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)やスイッチが安くなり、個人でも手の届く価格帯になった。10Gビット/秒のFTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)サービスも始まっている。
1位になったのは「『NTTを訴えていいかと相談あった』、NTT鵜浦社長が語るブロッキング決断の理由」。NTTの鵜浦博夫社長が決算説明会で、海賊版サイトへのサイトブロッキングの実施をあえて公表した理由を説明した。その後、サイトブロッキングの是非については、知的財産戦略本部が開催したタスクフォース「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」の場で、激しい議論が交わされることになった。