
2018年は、高い水準の信頼性が求められる業務システムにもクラウドサービスを利用する企業が大幅に増えた。「クラウド」分野のアクセスランキングには、そうした状況の変化が表れた。特に目立ったのは、クラウドサービスのトラブルや障害に関する記事。1位の「多摩のビル建設現場火災、AWS向けデータセンターの可能性が濃厚」は、2018年7月26日に東京都多摩市で発生した建築中ビルの火災が、クラウドサービスの最大手であるAmazon Web Services(AWS)向けのデータセンターである可能性が高いことを報じたニュースだ。5位の「富士通系のクラウドストレージサービスが利用不能に、全面復旧に1カ月以上」は、富士通クラウドテクノロジーズのクラウドサービス「ニフクラ」での障害を掘り下げて解説している。
「御三家の現在地、初めてランクインしたIT資格」が8位に入ったことにも注目したい。この調査では「これから取得したいITベンダーの認定資格」として、上位3つがクラウド関連の資格で占められていることを明らかにした。業務システムを担当するITエンジニアにも、クラウドの知識やスキルが必要になったことの表れだ。
13位の「AWS移行で予算超過のリスク判明、ダイソーの回避策」などのクラウド活用事例や、15位の「AWSとマイクロソフトとグーグルのクラウド、38項目で徹底比較」のような、大手のクラウドサービスの違いが分かる実務的な記事も読まれた。2019年は業務システムへのクラウド活用がさらに進み、この傾向はより強くなるとみられる。
クラウドのアクセスランキング
期間:2018年2月13日~12月10日