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 ホンダが2018年12月14日に日本で発売する新型ハイブリッド車(HEV)「インサイト」は、重希土類元素を含まない磁石をモーターのローター(回転子)に使った。価格が高く安定調達に不安があるDy(ジスプロシウム)やTb(テルビウム)を使わずに、磁力の強さを維持しながら、耐熱性を高められる利点がある。

 同社は既に、重希土類を含まない磁石を1モーターのハイブリッド機構「i-DCD」に採用している。2モーターのハイブリッド機構「i-MMD」への採用は、今回の新型車が初めてである(図1)。

インサイト
図1 新型HEV「インサイト」
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 HEV用モーターのローターには通常、重希土類のDyやTbを添加したNd‐Fe‐B(ネオジム‐鉄‐ホウ素)系磁石(ネオジム磁石)を使う。DyやTbを添加するのは、耐熱性の指標である磁石の保磁力を高めるためである。

 重希土類を使わずに耐熱性を高めるため新型車のモーターでは、ローターに埋め込んだネオジム磁石の冷却方法を改良した。具体的には、「軸芯冷却」という新たな手法を使った。