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 世界初となる「レーザ網膜走査型眼鏡」が、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から新医療機器として2020年1月28日に承認(承認番号:30200BZX00025000)を取得した。日本のベンチャー企業のQDレーザが開発したものだ。眼鏡でもコンタクトレンズでもない第3の「視力補正機器」が日本で誕生した。

レーザ網膜走査型眼鏡の販売名は「RETISSAメディカル」
レーザ網膜走査型眼鏡の販売名は「RETISSAメディカル」
(出所:QDレーザ)

 通常、レーザーポインターなどのレーザーを直視することは極めて危険な行為である。レーザー光は直進性を有する優れた光学特性をもつが、エネルギー密度が高く、照射するエネルギーが強い場合は網膜に直接照射すると視細胞に損傷を与えることがある。レーザー光の安全性は7段階で示され、クラス2以上は人体に影響を与える危険なレベルになる。一方でクラス1のレーザー光であれば「目に入れても害がない」強さと定義されている。

 QDレーザは網膜上にレーザー光を「走査」する技術を確立し、クラス1のレーザー光を自在にコントロールしたのである。QDレーザは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づき、2019年2月21日付けで製造販売承認を申請していた。過去には米国において軍事目的で類似技術があったが、QDレーザの技術は医療機器として世界初の技術となる。