このセッションは日経ビジネスの副編集長(デスク)である山中 浩之デスクの企画で、動画配信サイトで動画投稿やライブ配信などの活動をするバーチャルタレントであるVTuberの現状とビジネス可能性を概観するという内容でした。初のVTuberである「キズナアイ」が活動を始めたのは2016年12月。そこから約1年半後の2018年9月にはVTuber の数は既に5000人を突破、まさにブームが始まっていました。
山中デスクは「今しかない」とセッション開催を決断。プログラムを練る中で「VTuberに詳しい新人記者が居る」と誰かから聞いて、私にコンタクトしてきたのです。社内の打ち合わせスペースで問われるままに昨今のVTuber事情を説明したところ、「キミ、なかなか詳しいね。僕と一緒にモデレーターになってよ」と半ば強引に引きずり込まれた次第です。
このセッション、目玉は人気VTuberの生出演でした。VTuberの現状を解説するだけでなく、実際に活躍しているVTuberをゲストに招いたのです。白羽の矢を立てたのは「電脳少女シロ」さんと「ばあちゃる」氏。電脳少女シロさんはデータ解析会社のユーザーローカル(東京都港区)が集計する「バーチャルYouTuberランキング」で常に5位以内をキープする人気VTuber、ばあちゃる氏は自らもVTuberとして活動しつつ、シロさんを含めたバーチャルタレントのプロデューサーを務めています。単にかわいいVTuberを出すだけではなく、VTuberのビジネス的な側面を語ってもらう「日経っぽい」セッションには、ぴったりな人選でした。