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 新型コロナウイルス感染症対策として叫ばれる「3密」。密閉空間・密集場所・密接場面を避けることが感染予防の基本ですが、編集部ではさらに、公共空間で不特定多数の人が同じ物を触る「密着」の回避も重要と考えます。こうした対策ではテクノロジーの活用が威力を発揮します。今回は、そのアフターコロナの社会で求められる「コンタクトレステック」を、日経クロステック編集部のバーチャル記者「黒須もあ(β)」が動画で解説します。(日経クロステック編集部)

【解説動画】アフターコロナで大注目!コンタクトレステック【黒須もあ】
【解説動画】アフターコロナで大注目!コンタクトレステック【黒須もあ】
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 こんにちは、日経クロステック新人記者の黒須もあ(β)です。これからは新型コロナウイルス感染拡大を抑えると同時に「アフターコロナ」に向けた対策も必要となってきます!それをテクノロジー側からアプローチするのが、「4密」を回避する「コンタクトレステック」です。今日は、そんなコンタクトレステックの技術の一部を動画で紹介します!

 4密とは、新型コロナ対策で避けるべきだとされる密閉空間・密集場所・密接場面の「3密」に、公共空間で不特定多数の人が同じ物を触る「密着」を加えたものを、そう呼んでいます。4密を回避してウイルス感染の予防策を社会に実装するには、テクノロジーの活用は不可欠になります。そこで注目されているのが、コンタクトレステックなのです!

密閉・密集・密接・密着の「4密」を回避するテクノロジーが「コンタクトレステック」です!
密閉・密集・密接・密着の「4密」を回避するテクノロジーが「コンタクトレステック」です!
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「密閉」、紫外線殺菌技術

 まずは「密閉」による感染拡大を避けるための技術です。換気やエアカーテンなどの気流制御技術も気になるところですが、現在注目度が急上昇しているのが、紫外線光を使った殺菌やウイルスの不活性化です!中でも効果が非常に高く、ここ数年で新しい研究成果が出始めているのが、一般的な紫外線よりも波長が短い「深紫外光」と呼ばれる紫外線です。

 世界がしのぎを削るこの分野の研究で頭一つ抜けた成果をあげたのが、情報通信研究機構(NICT)の「深紫外LED」です!波長265nm帯の深紫外光で500mWの出力を達成。既存の開発品の出力が数十mWだったところ、出力を1桁引き上げることに成功しました。現在、深紫外光による殺菌で主流となっていた水銀ランプは数Wの出力が一般的で、それに追いつくのが当面の目標とのこと。NICTは数年以内に深紫外LEDを搭載した製品を提供できるとしています。

人体に直接照射しても害がない深紫外光も開発されており、公共施設や乗り物での利用も見込まれています!
人体に直接照射しても害がない深紫外光も開発されており、公共施設や乗り物での利用も見込まれています!
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「密集」、人流解析や遠隔応援システム

 次は「密集」による感染拡大を避けるための技術です。大人数が狭い場所に集まる「密集」を避けるには、人々の行動を検知し、滞留が起こる前にうまく人の流れを誘導する技術が有効になります。それが「人流解析」です。人の移動データや滞在時間などを分析すれば、必要以上に混雑しないようにできます。

 例えば、NECの「群衆行動解析システム」は、街中に設置した防犯カメラなどの映像を解析して混雑度や人の流れをリアルタイムに予測できます。このほか、ソフトバンクの子会社のAgoopが提供する「Papilio」や「Kompreno」など、スマホアプリとGPS情報などを用いて人の流れを調べ、地図やグラフで可視化するサービスも出てきています!

 密集を避けるために無観客開催となったコンサートやスポーツイベントなどを盛り上げるための「遠隔応援システム」の実証実験も進んでいます!例えば、ヤマハは2020年5月にプロサッカーチームの協力のもと静岡県のエコパスタジアム実証実験を実施。観客が手元のスマホから操作して、自身の声や拍手などの効果音を、観客席にずらーっと設置した合計58台のスピーカーから再生させます。収容人数5万人の屋外スタジアムでも十分な臨場感が得られたそうです!

多くの人が実際に集まることで生まれる「共感」や「熱狂」という価値を生み出そうとする取り組みです!
多くの人が実際に集まることで生まれる「共感」や「熱狂」という価値を生み出そうとする取り組みです!
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「密接」、ロボット活用

 次は「密接」による感染拡大を避けるための技術です。約2mの距離を保つ「ソーシャルディスタンス」の確保が叫ばれており、飲食店や小売店などでの接客は大きく変化しそうです。例えば飲食店では、スマホアプリのメニューから注文し、キャッシュレスで支払いを済ませ、配膳ロボットがテーブルまで運ぶなど、接客なしに飲食が済む新形態が生まれつつあります。

 ここで活躍するのが「自動配膳ロボット」や自律走行する「荷運び用ロボット」です。例えば、飲食店を経営するStyleは2020年4月に、同社の居酒屋に日本システムプロジェクトが開発した自動配膳ロボット「PEANUT」を導入しました。感染者を受け入れた宿泊施設などでは、ZMP製の荷運び用ロボット「CarriRo」を活用する事例も出てきています!

配膳をロボットに任せることで店員と客の接触機会を減らす試みです!
配膳をロボットに任せることで店員と客の接触機会を減らす試みです!
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「密着」、タッチレス操作

 最後に「密着」による感染拡大を避ける技術です。現在注目されているのは、触らないで操作するタッチレスのテクノロジーです。例えば公共空間では、サイネージや券売機などのタッチディスプレー、エレベーターの操作ボタン、ドアノブなど、不特定多数の人が触れるものにウイルスが付着している可能性があります。

 例えば「空中ディスプレー」なら、映像を空中に結像させる技術と、空中の指の動きを検知するジェスチャー認識用センサーを用いて、画面に触らずに操作可能になります。空中の指に超音波などを当てて触覚を感じさせる「空間ハプティクス」技術と組み合わせれば、より本物らしい操作感が得られるようにもなりますね!

公共空間で不特定多数の人が使用する機器でも、タッチレス操作が導入できれば触れずに操作ができ、感染を防げるようになります!
公共空間で不特定多数の人が使用する機器でも、タッチレス操作が導入できれば触れずに操作ができ、感染を防げるようになります!
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 アフターコロナの世界は、テクノロジーによってどんどん変化が起こっていきそうです!もっと詳しく知りたい場合は、日経クロステックが発行したムック「アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド」をご覧ください!「アフターコロナ時代」に注目される最新テクノロジーを詳しく紹介していますよ!書籍の詳細はコチラ

ムック「アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド」もよろしくお願いします!定価1980円です!
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それでは最後に…

 最後の締めに、いつものあれ、お願いします。クロステーック!!!

いつものあれ、いっしょにお願いします。「クロステーック!!!」
いつものあれ、いっしょにお願いします。「クロステーック!!!」
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