今回は日経クロステックのアメリカ・シリコンバレー支局からの報告を元にバーチャル記者「黒須もあ」が米国シリコンバレーの最新情報を動画で紹介します。(日経クロステック編集部)
こんにちは、日経クロステック記者の黒須もあです。テクノロジーで世界のすべてを変革しようと企むシリコンバレー。パワフルな米企業の新たな取り組みのニュースから3本をピックアップして動画で紹介します!
Walmartがドローン配送に本気
アメリカの小売り最大手Walmart(ウォルマート)がドローン配送に力を入れ始めました。
現地時間の2020年9月14日、 2021年初頭にドローンによるオンデマンド配送の試験サービスを、Walmartの本社のそば、米アーカンソー州ノースウエスト地域で始めると発表したのです。また、それに先立つ先立つ9月9日にも、ノースカロライナ州ファイエットビルでもドローン配送の試験サービスを始めています。
実はこの2つの試験サービス。サービス地域だけでなく、使うドローン、一緒に組む会社、運ぶ商品のすべてが異なります。アーカンソー州ノースウエスト地域のサービスで一緒に組むのは米国のスタートアップZiplineです。航続距離の長い固定翼型ドローンを使い、アフリカで医療物資などの配送で実績を挙げてきました。
一方のノースカロライナ州ファイエットビルのサービスではイスラエルのFlytrex(フライトレックス)と組んでいます。マルチコプター型で垂直に離着陸して荷物を運びます。配送する物資の種類も組む相手で異なります。Flytrexとの試験運用では、主に食料品や生活必需品を運びます一方、Ziplineとの試験運用では、健康・ヘルスケア関連の商品を運ぶようです。
Walmartは、さまざまな種類のドローンの運用を理解するために、複数の企業と組んでドローンの試験運用をしているんですね
アメリカ大手ITがAR/VR業界をけん引
コロナ禍においてにぎわいを見せているAR/VR業界について業界の第一人者であるOri Inbar(オリ・インバー)さんに話を聞きました。AR/VR分野の投資会社「Super Ventures」の設立者で、AR/VR関連の大型イベント「AWE USA」を運営する非営利団体「AugmentedReality.org」の設立者としても知られる人物です。
大手IT企業の中でも、Inbarさんが注目するのがアップルです。アップルは社内にAR関連の技術者を多数抱えるとされます。2017年からARコンテンツの開発環境「ARKit」を開発者向けに提供し、継続的にアップデートしています。2020年3月には、AR技術の性能を高められるセンサーLiDARを搭載した「iPad Pro」を発売しました。
Googleも2012年にARグラス「Google Glass」を発表。その後、B2B向けに再出発し業務用ARグラス「Glass Enterprise Edition 2
」を2019年5月に発表しています。ARの3強の一角であるFacebookは、2015年にVR用ヘッドマウントディスプレーを手掛けるOculusを買収。2020年10月にはスタンドアロン型のVRグラスの新型「Oculus Quest2」を、299ドル、日本では3万3800円からと脅威の低価格で売り出しています。
ソフトとIoT機器で家を常時アップデート
テスラを手本に住宅業界を変えようとしている企業が現れました。シリコンバレーのスタートアップ企業HOMMAです。ソニーでネット事業を手掛けその後、楽天に移ってアメリカ法人幹部だった本間毅さんが率いています。
シリコンバレーの中心部から北西に車で1時間強のところに新しいコンセプトの住宅「HOMMA ONE」が新型コロナ禍のさなかに完成しました。HOMMAには建築設計や都市計画の専門家に加えて、ミクシィやクックパッドのアメリカ法人に参加していたソフトウエアエンジニアの井上恭輔氏やAppleで初代iPhone、GoogleでAndroid OSのデザインに関わったデザイナーなどIoTやAIのサービス構築にたけたエンジニアやデジタルに強いデザイナーも参加しています。
それでは最後に…
最後の締めに、いつものあれ、お願いします。クロステーック!!!