全2492文字
PR

 日本の産業全体に影響を及ぼすメガトレンドとなった「カーボンニュートラル」。“脱炭素”でなければ日本でも海外でもビジネスができない時代が訪れようとしています。そんなカーボンニュートラルの共通知識として重要で、かつビジネスチャンスにもつながり得るキーワードを、日経クロステック編集部のバーチャル記者(VTuber)「黒須もあ」が動画で紹介します。(日経クロステック編集部)

【解説動画】カーボンニュートラルって何?【黒須もあ】
【解説動画】カーボンニュートラルって何?【黒須もあ】
画像のクリックでXmoa_channelの動画を再生 https://www.youtube.com/watch?v=xxhMlmwRqDU(出所:日経クロステック)

 こんにちは、日経クロステック記者の黒須もあです。カーボンニュートラルという言葉をみなさんご存じですか? カーボンニュートラルとは二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスの排出量を、植物や技術による吸収量に見合うまで減らし、排出と吸収でプラスマイナスゼロ、つまりほぼ等しくして大気中のCO2濃度を一定、つまり「ニュートラル」に抑えようという試みです!

 カーボンニュートラルは、必ずしもCO2の排出量ゼロが目的ではありません。再生エネルギーの利用などでCO2の排出を抑制しつつ、人工光合成技術によるCO2の利用や、温暖化ガスの吸収・除去を行ってCO2の排出と吸収の量のバランスを取る、というのがポイントです。人間の活動と、環境保護の両立を進めていくのがカーボンニュートラルなのです。

温暖化ガスの排出と吸収の量のバランスを取る、というのがポイントです!
温暖化ガスの排出と吸収の量のバランスを取る、というのがポイントです!
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 菅義偉首相は「2050年までに温室効果ガス(温暖化ガス)の排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と2020年10月の所信表明演説で宣言しました。日本全体がカーボンニュートラルに向けて急速に進み始めています。カーボンニュートラルは日本の産業全体に影響を及ぼすメガトレンドになったのです!

 そこで日経クロステックは特設サイト「カーボンニュートラル経済圏」を開設し、関連のニュースや解説記事を積極的に紹介していくことにしました。このサイトではまた、カーボンニュートラルの技術系重要キーワードを10個選び、一つひとつじっくり解説しています。

特設サイト「カーボンニュートラル経済圏」を開設
特設サイト「カーボンニュートラル経済圏」を開設
脱炭素のテクノロジーに関するニュース満載で運営しています(出所:日経クロステック)

 キーワードは、「カーボンニュートラル」、「次世代電池」、「浮体式洋上風力発電」、「水素社会」、「脱炭素モビリティー」、「カーボンプライシング」、「マイクロEV」、「メタネーション」、「スマート交通」、そして「グリーン材料」の10個です。この中から今回は、3つのキーワードについて動画で解説していきます!

10個のキーワードから3つを選んで詳しくご紹介していきます!
10個のキーワードから3つを選んで詳しくご紹介していきます!
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

交換式電池で脱炭素モビリティーに革新を!

 脱炭素モビリティーの代表格である電気自動車(EV)の利便性を高める取り組みに、カーボンニュートラルの追い風が吹いています。これまでEVを使いにくくしてきた大きな課題の1つが充電時間の長さでした。この弱点を解消するために開発されているのが、「交換式電池」です。EV向けの交換式電池にはホンダだけでなく、トヨタ自動車なども着目しています!

 なぜ各社が交換式電池に取り組むのか、それは大きく3つの利点があるからです。まず第1に、交換式電池を採用すれば充電の待ち時間をほぼゼロにできるため、EVが活動できない時間の短縮が可能になります。第2に、交換する電池パックの中身を更新できるため、電池技術の進歩の恩恵を受けられます。そして第3に、1個の電池パックを多用途で使い回せるため、交換式電池を前提にすれば電池なしのEVも販売できます。EVの価格が高い理由の1つは電池価格であるため、EVを安価に売る選択肢もあり得るのです。

交換式電池EVはまず超小型モビリティーで実用化が目指されています!
交換式電池EVはまず超小型モビリティーで実用化が目指されています!
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

海を有効活用する再生可能エネルギー、浮体式洋上風力発電!

 カーボンニュートラル実現の成否を大きく左右するのが再生可能エネルギーです。日本はその比率を2050年までに約50~60%にまで高める計画です。2019年の時点では17%ですから、倍以上に増やす必要があります。その鍵を握る技術の1つが「浮体式洋上風力発電」なのです。遠浅の海岸が少ない日本は、風力発電の風車の台座を海底に固定する「着床式」の適地が限られているため、海上に浮かせた台座に風車を固定する浮体式が注目されています!

 浮体式洋上風力発電には、いくつかの形状があります。例えば「スパー型」は、釣りで使う長い浮きのような形で、およそ下半分がコンクリート製、上半分は鋼製のハイブリッドタイプです。スパー型以外には、喫水が浅い「バージ型」や、一部を潜水させる「セミサブ型」などがあります。バージ型やセミサブ型は、喫水がスパー型の3分の1以下と浅く、港で組み立てて波止場からタグボートでえい航して設置場所まで運ぶことができ、運搬や設置のための専用の船が必要ない分、設置コストなどを下げられる利点があります。

浮体式洋上風力発電は、遠浅の海岸は少ないけれども排他的経済水域が広い日本にぴったりなのです!
浮体式洋上風力発電は、遠浅の海岸は少ないけれども排他的経済水域が広い日本にぴったりなのです!
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

有機性資源を活用した、グリーン材料!

 2021年3月9日に日本政府は、プラスチックごみの削減やリサイクルの促進を目指す「プラスチック資源循環促進法案」を閣議決定しました。使い捨てのプラスチック製スプーンやフォーク、ストローなどの有料化を検討することでワンウェイ(利用後にゴミとなる)プラスチックの使用を削減し、プラスチックの資源循環を促すというものです。ここで注目されたのが「グリーン材料」。グリーン材料は環境負荷軽減に貢献する材料の総称で、植物由来の原料を使った材料を指します!

 グリーン材料の代表格である「バイオマスプラスチック」は、植物をはじめ再生可能な生物由来の有機性資源である「バイオマス」を原料とするプラスチックのことです。バイオマスプラスチックに含まれる炭素は植物が空気中のCO2から取り込んだものなので、燃やしてCO2が発生してもCO2は増えていないとみなせるんです。

 バイオマスプラスチックは、小型SUVのステアリング部品やトラックの外装部品へと立て続けに採用されています。高い耐熱性や耐衝撃性、透明性や耐候性などを持ち、構造材や機械部品に利用できる新しいエンジニアリングプラスチックとして注目されています!

産業界に与えるインパクトは想像以上に大きいのです!
産業界に与えるインパクトは想像以上に大きいのです!
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

それでは最後に…

 最後の締めに、いつものあれ、お願いします。クロステーック!!!

いつものあれ、いっしょにお願いします。「クロステーック!!!」
いつものあれ、いっしょにお願いします。「クロステーック!!!」
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

日経クロステックの関連記事

Xmoa channel

ほかにも様々な動画を公開しています!
チャンネル登録よろしくお願いします!