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 この連載は企業に価値をもたらすデジタル変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)を組織としてどのように実践すべきかを、事例を交えつつ説明している。デジタル変革はAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)をはじめとするデジタル技術を活用して、新たな事業やサービスの創出、顧客満足度の向上などを狙うことを指す。

 前回はデジタル変革のあり方と進め方を取り上げた。今回はGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)を例に、デジタル変革の方向性を示す戦略設計図について解説する。

顧客や従業員、企業の位置づけが変わる

 戦略設計図はデジタル化によって創出したい新たな産業像を示したものだ。精緻な図面というより、デジタル変革で目指す大きな方向性を表していると捉えてほしい。

 前回、デジタル変革のステップとして、デジタル化したサービスをコンテンツとして提供する「デジタルサービス業」や、デジタル化を推進する上でパートナー企業とともに共存共栄する「デジタルエコシステム」を挙げた。これらを自社が置かれた状況や目指すべき方向を踏まえて表すとどうなるかを示したものが戦略設計図となる。

 戦略設計図を作る際は、デジタル化によって顧客や従業員、さらに企業の位置づけが変化する点を踏まえる必要がある。

顧客:自律的に価値を創出し、企業との価値共創に参加するパートナーになる
従業員:顧客との「真実の瞬間」すなわち顧客が製品やサービスの価値を実感し評価する瞬間を支え、価値創造を推進する自立した存在になる
企業:自社の強みに特化して水平分業し、互いの強みを生かしてエコシステムを形成するようになる

デジタル変革における企業、顧客、従業員の変化
デジタル変革における企業、顧客、従業員の変化
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