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 近年はカーボンニュートラルなど、環境問題への関心が社会全体で高まっている。これを受けて、GX(グリーントランスフォーメーション)を担当する部署を設けたり、人材採用を進めたりする企業が増えてきた。環境領域で新しいルール策定を担える、「政策渉外」などの人材ニーズが高まっているという。リクルートで環境・エネルギー・ESG(環境・社会・企業統治)・SDGs(持続可能な開発目標)関連の転職コンサルティングを数多く手掛ける羽田野直美氏が、背景を詳しく解説する。

 環境に関する社会課題を重視する企業・組織の増加に伴い、「GX」を推進する人材のニーズが高まっています。この連載の以前の記事でも紹介したように、過去数年間に国内でカーボンニュートラルに注目が集まった結果、「グリーン推進部」「カーボンニュートラル推進室」などの組織を設け、人材を募集する企業が増えているのです。

 GXは技術革新を通じてカーボンニュートラルを実現しつつ、環境保護と産業的な競争力向上の両立を志す動きを指します。

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 GX人材は比較的新しい概念なので、現状でどのような経験・スキルがGX人材として評価されるのか分かりにくいところがあります。そこで今回は最近の転職事例を基に、GX人材採用の現状をご紹介します。

 またGX人材で求められるポジションに「政策渉外・技術渉外(ルールメーク)」があります。この新しいポジションに関しても、具体的な仕事内容や求人例を見ていきましょう。

知識や意欲があれば業界未経験でも採用の可能性

 GXを手掛ける人材には「技術の知見」「社内外のステークホルダーとのコミュニケーション力」「ルール策定力」の3つの力が求められます。いずれかを備えていれば環境に関する直接的な知識・経験が浅くても、以下の事例のようにポテンシャル採用される可能性があります。