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DX経験がなくても、「改善・改革の経験」や「思い」で勝負できる

 こうした求人において、DXに関わった経験・スキルがある人はもちろん有利です。しかし、DXに関して経験者はまだまだ希少。さらにニーズに対して経験者の数がまったく追い付いていませんので、「DXを少しかじった程度」あるいは「経験はないが興味は強い」といった人も採用対象となっています。

 例えば明確に「DX」と銘打ったプロジェクトは経験していなくても、ITを活用した何らかの「改善」「変革」プロジェクトで要件定義・設計を手がけてきた人であれば、採用される可能性があります。

 指示されたとおりに動くだけでなく、自分なりに課題意識を持ち、改善の工夫をしてきた人は歓迎されるでしょう。また、事業会社ではITリテラシーが低い現場の人たちに対し、システムの仕組みや活用法を説明する場面もあるため、「分かりやすく伝達する」スキルも重宝されます。

 さらに、自社の事業とデジタル化に関する「興味・関心の高さ」が重視される傾向も見られます。例えば「よく通っているお気に入りのホームセンターを、DXによってより便利に、楽しく買い物ができる施設にしたい」といったように、「変革への『思い』を持った人がほしい」と企業は考えているのです。

 そもそも経験者がまだほとんどいない領域ですので、データ解析などの実績がなくても、「自動車が好き」「ヘルスケア領域で社会に貢献したい」といった強い思い、やり遂げる覚悟を持っている人を、企業は評価します。「思い」を評価した結果、DXについては未経験でも「だったら挑戦してみる?」と採用に至るケースは少なくありません。つまり経験がない人でも、思い切って一歩を踏み出してみると、意外と受け入れられる可能性があるのです。