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 大画面化と高解像度化が進むスマートフォン。その体感速度を大きく左右するのが、画面の描画をつかさどるビデオチップ、すなわち「GPU(Graphics Processing Unit)」だ。俗に「ヌルサク」と表現されるスムーズな動作には、CPU性能はもちろん、GPUの性能も欠かせない。

 以下の表は、米アップル(Apple)の歴代iPhoneの画面解像度とGPUコアの仕様をまとめたものだ。

歴代iPhoneの画面解像度とGPUコア
歴代iPhoneの画面解像度とGPUコア
A10 FusionまではGPUコアのアーキテクチャーを外部調達していたが、A11 Bionicから内製に切り替えた
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 初代iPhoneの3.5型で320×480ピクセルの画面と、iPhone XS Maxの6.5型で1242×2688ピクセルの画面を比較すると、実に約22倍もピクセル数が増えているのが分かる。1インチ当たりのピクセル数(ppi)は163ppiから458ppiとほぼ3倍近くに膨れ上がった。肉眼で1ピクセルを見分ける限界は平均的に500ppi程度とされ、多くの人が1ピクセルを肉眼で判別できないほどの精細さに達している。

 ピクセル数が約22倍ということは、当たり前のことだが単位時間当たりに約22倍前後の数のピクセルを書き換えないと同等の体感速度を維持できない。「初代と同じ程度に動けばいい」という場合でも、GPUは22倍の性能が必要になる。その性能向上を、アップルはどうやって果たしているのか。

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