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 デンソーを含むトヨタグループの部品メーカー4社は、共同出資のソフト開発企業「J-QuAD DYNAMICS(ジェイクワッドダイナミクス)」を2019年4月に設立すると発表した。

 65%と過半を出資するデンソーに加えて、アイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトが参加する。「トヨタに限らず、国内外の自動車メーカーにソフトを納入する」(デンソー専務役員の加藤良文氏)ことを目指す。

トヨタグループを挙げて車載ソフトを開発する
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トヨタグループを挙げて車載ソフトを開発する
デンソーは、トヨタとの共同出資会社TRI-ADと、部品メーカー連合のジェイクワッドの両方に出資する。

 当面の販売は、出資元の部品メーカー経由でハードと抱き合わせた形になるだろう。それでも将来、ソフト単体で発注する完成車メーカーが出てくれば、ジェイクワッドは「受け皿になり得る」(デンソー関係者)。

 デンソーは、ソフト技術者の確保にも着手済みである。2017年に富士通テンを子会社化した(現社名はデンソーテン)。同社はカーナビを手掛けており、車載ソフトに強い人材が多い。

 デンソーがコンチネンタルやボッシュと大きく異なるのが、2018年3月にトヨタが設立したトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)に出資して、参加することである。完成車メーカーと部品メーカーが1つの会社に集まってソフトを開発する異例の体制を整えた。

 役割分担は、こんな形だろう。TRI-ADで、自動運転ソフトのアルゴリズム(制御の手順)を開発する。そのアルゴリズムを基に、部品4社連合のジェイクワッドで、リアルタイム性と機能安全といった自動車特有の要求仕様に合致させた組み込みソフトを開発する。