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 ホテルやレストランなどを運営するプラン・ドゥ・シー(Plan・Do・See、東京・千代田)は2022年1月20日、京都にある任天堂の旧本社社屋を活用したホテル「丸福樓(まるふくろう)」を22年4月に開業すると発表した。丸福樓は安藤忠雄氏が設計監修を手掛ける。

ホテルの完成イメージ(資料:プラン・ドゥ・シー)
ホテルの完成イメージ(資料:プラン・ドゥ・シー)
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安藤忠雄氏によるホテルの外観スケッチ(資料:プラン・ドゥ・シー)
安藤忠雄氏によるホテルの外観スケッチ(資料:プラン・ドゥ・シー)
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 このプロジェクトは、任天堂の創業地である京都市下京区鍵屋町の正面通に面した旧本社社屋を改修してホテルにするものだ。7つのスイートルームを含め、全18室を用意する。

 客室の広さは33m2~79m2。料金は、朝食や夕食、飲み物、軽食などを含む1室2人の利用で、1泊10万円から。同日から宿泊予約を開始した。

 ホテルは隣接する3つの建物で構成する。2棟は地上3階建ての「既存棟」、残りの1棟は地上4階建ての「新棟」である。1930年に竣工した既存棟は、ホテルとして改修する。敷地面積は802m2、延べ面積は1716.08m2(既存棟が1180.60m2、新棟が535.48m2)。構造はいずれも鉄筋コンクリート造だ。

 既存棟は当時の建築様式や内装をできる限り生かす。建物は緑色の瓦屋根と外壁タイルが特徴である。一方、新棟はシンプルで居住性が高い空間にする。全ての客室で調度品が異なる仕様になるという。

既存棟は緑色の瓦屋根が特徴(写真:プラン・ドゥ・シー)
既存棟は緑色の瓦屋根が特徴(写真:プラン・ドゥ・シー)
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既存棟の外壁にはタイルが使われている(写真:プラン・ドゥ・シー)
既存棟の外壁にはタイルが使われている(写真:プラン・ドゥ・シー)
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 任天堂の前身である山内任天堂は1947年に、花札やかるた、トランプの製造や販売をする会社である丸福を設立した。その社名を今回のホテル名に含めた。

竣工当時からある山内任天堂の看板(写真:プラン・ドゥ・シー)
竣工当時からある山内任天堂の看板(写真:プラン・ドゥ・シー)
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「丸福」の屋号も残る(写真:プラン・ドゥ・シー)
「丸福」の屋号も残る(写真:プラン・ドゥ・シー)
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 建物は現在、創業家の資産管理会社である山内が所有している。プロジェクトの事業者は山内で、設計監修は安藤忠雄建築研究所、既存棟の改修および新棟の設計はノム建築設計室、施工は大林組がそれぞれ手掛ける。