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 構想発表から約40年。2022年2月2日、大阪市北区の中之島で「大阪中之島美術館」がいよいよ開館する。

2022年2月2日に開館する「大阪中之島美術館」の外観(南東側)。黒いプレキャストコンクリートパネルで囲まれた箱形をしている(写真:日経クロステック)
2022年2月2日に開館する「大阪中之島美術館」の外観(南東側)。黒いプレキャストコンクリートパネルで囲まれた箱形をしている(写真:日経クロステック)
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北側の芝生広場越しに見た建物の外観。左下に見える美術館のシンボルマークは、建物の外観と中之島の頭文字「N」をモチーフにしている(写真:日経クロステック)
北側の芝生広場越しに見た建物の外観。左下に見える美術館のシンボルマークは、建物の外観と中之島の頭文字「N」をモチーフにしている(写真:日経クロステック)
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 オープンに先立ち、同年1月28日には報道陣向けに内覧会が開かれた。開館記念となる展覧会「Hello! Super Collection 超コレクション展─99のものがたり─」は、6000点を超える同館のコレクションから、約400点の代表的な作品を選んで公開するものだ。開館時に既に6000点ものコレクションを抱える美術館は、かなり珍しいといえる。会期は同年3月21日まで。チケットは日時指定の事前予約優先制だ。休館日は月曜。

 大阪中之島美術館は地上5階建てで、延べ面積が約1万8500m2と巨大である。最初の展覧会は、展示室がある4階と5階を全て使った大掛かりなものだ。

 この美術館は充実したコレクションだけでなく、建物そのものも大きな魅力になっている。内部を立体的にくりぬいた「パッサージュ」(遊歩空間)はぜいたく過ぎるほどの広さを誇る。パッサージュは館内全体で約3400m2ある。誰でも自由に利用できるパブリックスペースだ。

 さらに、2階と4階をつなぐ真っ黒な直通エスカレーターが吹き抜けで交差する。大胆でダイナミックなつくりに、誰しも驚く。吹き抜けは高い所で約30mの高さがある。

2階と4階をつなぐ黒い直通エスカレーターが交差する吹き抜け空間(写真:日経クロステック)
2階と4階をつなぐ黒い直通エスカレーターが交差する吹き抜け空間(写真:日経クロステック)
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 設計したのは、大阪市都市整備局企画部公共建築課と遠藤克彦建築研究所である。遠藤克彦建築研究所は17年2月に、公募型設計競技(コンペ)で設計者に選ばれた。

 この記事では写真を中心に、大阪中之島美術館の内部をいち早く紹介する。

4階から下を見ると、パッサージュの巨大さや立体感を理解しやすい。1階にいる人たちが小さく見える(写真:日経クロステック)
4階から下を見ると、パッサージュの巨大さや立体感を理解しやすい。1階にいる人たちが小さく見える(写真:日経クロステック)
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真っすぐに延びるエスカレーターと、トップライトまで続く吹き抜け(写真左上)(写真:日経クロステック)
真っすぐに延びるエスカレーターと、トップライトまで続く吹き抜け(写真左上)(写真:日経クロステック)
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交差する長いエスカレーターは、見る角度によって様々な表情を見せる。いろいろな位置から眺めてみよう。エスカレーターで上り下りしているときの周囲の見え方にも注目してみるといい(写真:日経クロステック)
交差する長いエスカレーターは、見る角度によって様々な表情を見せる。いろいろな位置から眺めてみよう。エスカレーターで上り下りしているときの周囲の見え方にも注目してみるといい(写真:日経クロステック)
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2つのエスカレーターが交差する様子(写真:日経クロステック)
2つのエスカレーターが交差する様子(写真:日経クロステック)
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4階から2階に戻る下りのエスカレーター。2階のミュージアムショップの脇に出られる(写真:日経クロステック)
4階から2階に戻る下りのエスカレーター。2階のミュージアムショップの脇に出られる(写真:日経クロステック)
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ほとんどの来館者が訪れる2階のパッサージュ。多方向に出入り口がある。チケット売り場も2階にある(写真:日経クロステック)
ほとんどの来館者が訪れる2階のパッサージュ。多方向に出入り口がある。チケット売り場も2階にある(写真:日経クロステック)
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 なお、大阪中之島美術館の概要については、下記の記事を参照してほしい。来館者がいない竣工時の写真と見比べてみるのも面白い。