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 積水ハウスと米マリオット・インターナショナルは2022年5月、横浜みなとみらい21の44街区で「ウェスティンホテル横浜」を開業する。ウェスティンブランドのホテルは、横浜では初となる。

横浜みなとみらい21で、2022年5月に開業予定の「ウェスティンホテル横浜」。工事は大詰めを迎えている(写真:積水ハウス)
横浜みなとみらい21で、2022年5月に開業予定の「ウェスティンホテル横浜」。工事は大詰めを迎えている(写真:積水ハウス)
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 地上23階建ての建物は、低層部が庇(ひさし)のように大きく張り出したL字形の断面をしている。外観は風にたなびく帆船をイメージしたデザインを採用しており、水平の庇が連続する中・高層部が「帆」に相当する。現在は開業に向けて、内装工事の真っ最中だ。

ウェスティンホテル横浜は最寄りのみなとみらい駅から徒歩5分、JR桜木町駅から徒歩12分の距離。左奥に、みなとみらいのシンボルである「横浜ランドマークタワー」が見える(写真:日経クロステック)
ウェスティンホテル横浜は最寄りのみなとみらい駅から徒歩5分、JR桜木町駅から徒歩12分の距離。左奥に、みなとみらいのシンボルである「横浜ランドマークタワー」が見える(写真:日経クロステック)
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 建物は低・中・高層部で、用途を分けている。客室数が373室あるウェスティンホテル横浜は、高層部に位置する。

 その下の中層部(6~12階)には、ケン・コーポレーショングループが運営する長期滞在対応型ホテル「The Apartment Bay YOKOHAMA」が入居する。ウェスティンホテルとは別のホテルで、201室ある。ただし、滞在型ホテルに住む人はウェスティンホテルのサービスの一部を利用できるので、高級ホテルに暮らすような生活が可能である。

 そして、ホテルの東側を走る前面道路のみなとみらい大通りに面する低層部には、店舗や飲食店などが入る。みなとみらいに立つ建物は、低層部ににぎわい施設をつくる必要がある。

 大庇がある低層部の屋上には、ホテルのプールや緑化した広場などができる予定。張り出した低層部をうまく利用して、都市型リゾートホテルとしての構えや、長期滞在時の健康や自然環境に配慮したつくりになっている。

建物の低層部が前面道路側に大きく張り出している。にぎわいを生む空間だ(写真:日経クロステック)
建物の低層部が前面道路側に大きく張り出している。にぎわいを生む空間だ(写真:日経クロステック)
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 ホテルは、北側にあるみなとみらい線の新高島駅と、南側にあるJR桜木町駅のほぼ中間に位置する。どちらの駅からも歩いて10分前後の距離だ。東側にあるみなとみらい駅が最も近く、徒歩5分ほどである。桜木町駅前には21年にロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ・エア・キャビン)」の乗り場が開業し、にぎわっている。

 将来的には、桜木町駅方面からウェスティンホテル横浜の2階フロアに歩行者用のペデストリアンデッキが接続する予定になっている。既に建物の2階には、デッキにつながる通路が用意されている。そこに路面店のように、レストランやカフェをあらかじめ配置する。

 事業者は積水ハウス、設計者は日本設計、施工者は竹中工務店。ホテルの運営はマリオット・インターナショナルが担う。積水ハウスは日本各地で、マリオット傘下の複数のホテルブランドを展開している。

 敷地面積は9604.59m2、建築面積は5987.28m2、延べ面積は6万5939.84m2。構造は鉄骨造、鉄筋コンクリート造。237台の駐車場を備える。高速道路のみなとみらい出入り口は、ホテルのすぐ裏手だ。

 建物の高さは99.84m。みなとみらいは各街区の敷地面積が広く、建物を無理に高くしなくても必要な床面積を確保できる場合が多い。そのため、高さを100m以下に抑えているところが多い。