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 イオンモールは、ライフスタイルオフィスと一体化させるモール第1号「ノリタケの森プロジェクト」における、新たな「ヘルス&ウエルネス」機能などの展開を2021年3月4日に発表。併せて、東海地方で初めて「WELL認証(米国発祥の健康建築性能評価制度)」の予備認証を取得したオフィスゾーンの計画を明らかにした。名古屋市西区則武新町で21年秋に開業する予定だ。

外観イメージ。名古屋駅から徒歩12分の場所に立地する。建築の設計・施工は大成建設が担当。ショッピング以外へと機能拡張を続けてきた中で、イオンモールは近年、生活者の幸福度向上をサービスの目的とする考え方からショッピングモールを「ハピネスモール」と表現している(資料:イオンモール)
外観イメージ。名古屋駅から徒歩12分の場所に立地する。建築の設計・施工は大成建設が担当。ショッピング以外へと機能拡張を続けてきた中で、イオンモールは近年、生活者の幸福度向上をサービスの目的とする考え方からショッピングモールを「ハピネスモール」と表現している(資料:イオンモール)
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 イオンモールは、「働く人と企業の成長を支えるオフィス」を商業施設に融合させる事業フォーマットを構築し、新規顧客の開拓に着手。新たなライフスタイルオフィスのブランド名称を「BIZrium(ビズリウム)」と決定した。1号店となる「BIZrium名古屋」を手始めとして、今後、地域に合わせた展開を図る。

 モール開発のノウハウを生かして様々な生活サービスを提供し、ワーカーのオンとオフ両方に対応できるトータルな環境をつくる。「館」全体を活用し、目的やシーンに合わせて最適な時間と場所を選べる「ABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)」の実現を目指す。

「ニューノーマル」スタイルのオフィスに

 ノリタケの森プロジェクトの敷地面積は約5万7000m2、延べ面積は約14万m2。地上1〜3階が総賃貸面積約3万7000m2の商業施設、4〜6階が同2万2000m2のオフィスとなる。

 上階で働くワーカーが移動時間や待ち時間のロスの少ない日常を送れるよう、駐車場、託児所、フードコート、ピッキング(必要な商品を集める)機能を持つ売り場などを配置。さらに、クリニックや理美容サービス、リペア(修繕)サービス、郵便局などモールならではの利便施設も備える。出勤から帰宅までの1日を効率よく過ごせる場所とする考え方だ。

イオンモールとBIZriumを一体に計画し、一人ひとりが自分の意志でワークやライフの場の使い分けを選択できるABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)の実現を図る(資料:イオンモール)
イオンモールとBIZriumを一体に計画し、一人ひとりが自分の意志でワークやライフの場の使い分けを選択できるABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)の実現を図る(資料:イオンモール)
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 「ニューノーマル」スタイルも強調している。隣接地に整備する立体駐車場約700台分のうち、半分の約350台分をオフィス用の月極駐車場に配分。直行直帰やテレワークなどで出社の減る働き方を考慮し、「平日限定」割安プランを設定する(平面駐車場を含む台数は約2100台)。また、3階フードコートの横に会員制「コワーキング」スペースを設け、仕事以外の学習にも使える空間とする。

 テレワークの普及に伴い、一般的にオフィスはスリム化傾向にある。そうしたトレンドに対応するため、1時間単位でシェアできる貸会議室を充実させたフロアプランニングとした。各フロアに8〜12席程度の小会議室、15〜24席程度の中会議室を用意し、4階には60〜80席程度のカンファレンスルームを設置する。さらに、Web会議のニーズに対応した個人ブース型の部屋なども導入する。

4階オフィスフロアのイメージ。ワンフロアの賃貸面積は約7000m2。会議室予約には専用のシステムを導入し、入居テナント区画に近いエリアを優先予約できる仕組みとする(資料:イオンモール)
4階オフィスフロアのイメージ。ワンフロアの賃貸面積は約7000m2。会議室予約には専用のシステムを導入し、入居テナント区画に近いエリアを優先予約できる仕組みとする(資料:イオンモール)
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モール内にウオーキングコースを設定

 健康や快適を重視する計画として、本プロジェクトのオフィスゾーンはWELL認証の予備認証を取得している。他にも、健康空間づくりの点でモール全館に様々な関連機能を持つのが特徴だ。