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 2025年日本国際博覧会協会は2022年3月16日、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の会場で「休憩所」「展示施設」「ギャラリー」「ポップアップステージ」「サテライトスタジオ」「トイレ」の合計20施設を設計する若手建築家を公募型のプロポーザル方式で選定すると発表した。今後活躍が期待される若い設計者に「多様でありながら、ひとつ」の万博会場デザインコンセプトに沿って、意欲的で大胆な提案をしてもらう。個性豊かで、魅力的な施設を創出することを狙う。

 公募参加資格は1級建築士事務所とし、複数事務所による共同企業体の組成は認めない。8つの要件を満たす必要があるが、その中で特に注目すべきは「事務所の開設者は1級建築士で、かつ1980年1月1日以降生まれの人とする」ことだ。

 つまり、次代を担う、現在20~30代の若手が主なターゲットになる。公募で20人の優秀提案者を選び、各優秀提案者が20棟のうちの1棟を設計する。

 大阪・関西万博会場に点在する大小様々な施設は、既に決まっている有名な建築家からここで名を挙げる若手まで、日本の幅広い層の人たちが設計を担当することになった。万博では、世代を超えた設計者の「競演」が見られそうだ。万博を通じて、建築家同士の交流も進むかもしれない。

万博会場で今回の設計対象になる20施設の場所(資料:2025年日本国際博覧会協会)
万博会場で今回の設計対象になる20施設の場所(資料:2025年日本国際博覧会協会)
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 業務名称は「2025年日本国際博覧会 休憩所他 設計業務」。会場デザインプロデューサーをはじめとする協会関係者と連携し、施設整備に向けた基本設計と実施設計を行う。

 公募期間は22年3月16日から同年4月13日まで。委託上限額(税込み)は413万1000円から3945万8000円。委託期間は22年7月下旬ごろから23年12月22日まで。

 公募要領などの配布と技術提案書の受け付けは、配布期間が22年3月16日から同年4月13日まで。必要書類は協会のホームページからダウンロードする。郵送での配布は行わない。

 書類は公募要領、業務委託共通仕様書、業務委託特記仕様書、業務委託契約書(案)、応募書類等一式、業務対象施設一覧表、業務対象施設位置図、敷地図の8つ。

 受付期間は、応募申込書が22年3月22日から同年4月13日まで。1次審査書類の受付期間は22年5月30日から同年6月3日まで。受付場所は公益社団法人大阪府建築士会 万博施設公募受付事務局。同事務局に郵送する。なお、応募に要する経費は全て、応募者の負担になる。

 質問の受け付けは、22年3月16日から同月30日の午後5時まで。質疑を取りまとめたうえで、回答は22年4月6日までに協会のホームページに掲載する。

 審査日程は、1次審査(書面審査)が22年6月中旬ごろ、2次審査(ヒアリング審査)が同年7月上旬ごろを予定している。評価点の高い応募者から、合計25人を1次審査通過者とし、次のヒアリング審査を開催。そこで合計20人の優秀提案者を選定する。審査結果は同年7月下旬に、協会のホームページで公表する。

 優秀提案者の選定は、「2025年日本国際博覧会 休憩所他 設計業務」事業予定者プロポーザル評価委員会委員が行う。委員は建築家の平田晃久氏、藤本壮介氏、吉村靖孝氏の3人で、いずれも日本を代表する50歳前後の設計者だ。中でも藤本氏は、会場デザインプロデューサーを務めている。