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 京都市は2021年3月22日、京都駅東南部エリアに位置する市有地の活用で公募型プロポーザルを実施し、新たな施設の設置・運営を担う契約候補事業者を選定したと発表した。チームラボ(東京・千代田)を代表企業とする「京都駅東南部エリアプロジェクト有限責任事業組合」が選ばれた。

 契約候補事業者の主な提案内容は、チームラボのデジタルアート作品を常設展示するミュージアムの開設と世界的なアートギャラリーの誘致、市民ギャラリーやカフェの設置などだ。アート複合施設の延べ面積は、7500~9000m2を想定している。

新設する施設のイメージ(資料:チームラボ)
新設する施設のイメージ(資料:チームラボ)
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 対象となる市有地は2カ所。京都市南区東九条東岩本町15番3の市有地Aと、同町19番1、21番5、25番21の市有地Bだ。Aの敷地面積は1486.97m2、Bは5093.67m2。Bの東側は、京都の中心地を南北に貫く河原町通と鴨川の間を走る須原通に面する。貸付希望期間は60年間(60年間の定期借地権設定契約)で、貸付希望価格は年額4000万円だ。

対象となる市有地は青色の2カ所。北側が市有地A、南側が市有地B(資料:京都市都市計画局)
対象となる市有地は青色の2カ所。北側が市有地A、南側が市有地B(資料:京都市都市計画局)
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 21年6月ごろをめどに、市と契約候補事業者で基本協定を締結。その後、両者で協議のうえ、事業計画や契約条件の詳細について締結する。

 市は20年7月に、大学関係者や市民公募委員などで構成する「京都駅東南部エリアにおける市有地の活用に係る契約候補事業者選定委員会」を設置し、民間事業者からの提案を広く募集してきた。そして、市と優先交渉する契約候補事業者の選定に向けた審議をしてきた。

 選定委員会は事業組合の提案が、チームラボが制作するデジタルアート作品を常設するミュージアムを開業し、国内外から来場者を京都駅東南部エリアに呼び込むものであることを評価した。

チームラボのデジタルアート作品の例(資料:チームラボ)
チームラボのデジタルアート作品の例(資料:チームラボ)
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 施設には、歩行空間としての整備が予定されている須原通沿いにエントランスを設ける。京都駅からの動線をエリアの中心部に導く狙いだ。人の流れをエリア全体に波及させるため、須原通沿いから鑑賞できるアートを設置するなど回遊性の工夫を盛り込んだ点も評価された。

巨大なアート作品の展示空間にカフェを併設する(資料:チームラボ)
巨大なアート作品の展示空間にカフェを併設する(資料:チームラボ)
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 市有地Aの建設地には世界的なアートギャラリーを誘致したり、市民ギャラリーを設けたりして、多様な文化芸術関係者が集い市民と交流できる場にする。23年度に京都市立芸術大学が近隣に移転開学する予定で、学生には施設のデジタルアート作品に使うプロジェクターやセンサーといった機器や各種ソフトなどに触れられる機会を設ける。

世界的なアートギャラリーの誘致を検討(資料:チームラボ)
世界的なアートギャラリーの誘致を検討(資料:チームラボ)
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 市民ギャラリーは自治連合会をはじめとする住民団体が、地域活動で使用することを想定。ギャラリーが事業者と地域の接点になり、将来的にはエリアマネジメント組織に参画するなど、地域の街づくりに貢献することを期待している。