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アリーナ棟とホテル棟、オフィス棟を同時施工

 Kアリーナプロジェクトはほとんど前例がない世界最大級の音楽ライブ施設を建設する大変さだけでなく、街区内に3棟の建物を同時施工するという別な難しさがある。中でもアリーナ棟とオフィス棟に挟まれたホテル棟は両隣との間隔が狭く、建設は容易ではない。

ミュージックテラスの建物配置。水色がアリーナ棟、紫色がホテル棟、オレンジ色がオフィス棟。ホテル棟の前には低層のエントランス棟もできるが、ホテル棟の一部(同じく紫色)という位置付けだ(資料:鹿島)
ミュージックテラスの建物配置。水色がアリーナ棟、紫色がホテル棟、オレンジ色がオフィス棟。ホテル棟の前には低層のエントランス棟もできるが、ホテル棟の一部(同じく紫色)という位置付けだ(資料:鹿島)
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ホテル棟の低層部は、横浜らしいれんがを模した仕上げになる予定(資料:ケン・コーポレーション)
ホテル棟の低層部は、横浜らしいれんがを模した仕上げになる予定(資料:ケン・コーポレーション)
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 例えば、クレーンの搬出入や配置は、両隣の現場と調整しながら決める。アリーナ棟の工事にホテル棟の敷地を提供したり、クレーンを相互に使ったりと、融通し合っている。

音楽ライブ施設(アリーナ棟)とツインタワー(ホテル棟、オフィス棟)の3棟の建設現場は近接している。クレーンの利用などは、相互に調整が必要だ(資料:鹿島)
音楽ライブ施設(アリーナ棟)とツインタワー(ホテル棟、オフィス棟)の3棟の建設現場は近接している。クレーンの利用などは、相互に調整が必要だ(資料:鹿島)
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ミュージックテラスを構成する3棟の建築概要(資料:ケン・コーポレーション)
ミュージックテラスを構成する3棟の建築概要(資料:ケン・コーポレーション)
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 Kアリーナプロジェクト建設工事事務所の菊池敏正総合所長と佐藤憲一所長、アリーナ棟の岡本正人副所長、ホテル棟の林啓太副所長、オフィス棟の遠藤崇副所長の幹部5人は、工事事務所に設けた「スマート会議室」で頻繁に打ち合わせをしている。大型モニターに各現場の進捗状況などを映して共有する。1つひとつの現場が大型開発並みの規模なので、3つの現場が協力して足並みをそろえないと、同時施工はとん挫しかねない。

工事事務所の幹部5人が「スマート会議室」で作業進捗や3棟間の調整を話し合う様子(写真:日経クロステック)
工事事務所の幹部5人が「スマート会議室」で作業進捗や3棟間の調整を話し合う様子(写真:日経クロステック)
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スマート会議室はあらゆる情報共有の場にもなっている。「鹿島スマート生産」の象徴的な場所だ(写真:鹿島)
スマート会議室はあらゆる情報共有の場にもなっている。「鹿島スマート生産」の象徴的な場所だ(写真:鹿島)
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 街区の規模が大きいため、目視で情報収集するには限界がある。そこで現場のあちこちにカメラを設置して進捗確認する手段を併用している。カメラの映像はスマート会議室で見られる。

建設現場にカメラを設置し、進捗確認している。映像はスマート会議室などで見られる(写真:日経クロステック)
建設現場にカメラを設置し、進捗確認している。映像はスマート会議室などで見られる(写真:日経クロステック)
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建設中のオフィス棟の高層階。横浜の海がよく見える眺めのいいオフィスフロアだ(写真:日経クロステック)
建設中のオフィス棟の高層階。横浜の海がよく見える眺めのいいオフィスフロアだ(写真:日経クロステック)
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