全3034文字

公園南側の旧市民球場跡地でもPark-PFI事業推進

 「まちなかスタジアム」の新設により、スポーツや文化の中心地としての中央公園の役割が強まる。前出資料(「中央公園広場におけるサッカースタジアムと広場エリアの整備について」)によると、サッカースタジアムとその両側の広場エリアを合わせた集客目標は年間310万人。また、広場エリア側の公募時の提案資料には、年間200万人以上の来園を実現するという目標が記されている。

 周囲には他に、中央公園ファミリープール、広島グリーンアリーナ、 ひろしま美術館、広島城などさまざまな集客施設が集積。既に、それらの総計で年間470万人を集客している実績がある。また、南側の旧広島市民球場跡地の整備もPark-PFIによって並行で進む。

広島市が示した中央公園における短期的な取り組み。サッカースタジアムのあるスポーツ・レクリエーションゾーンと旧広島市⺠球場跡地のあるイベント・集客ゾーンとの間のメインプロムナード整備(8)や、広島城のある歴史ゾーンとの間のアクセス改善(9)などによって回遊性を高める。旧広島市⺠球場跡地におけるイベント広場の整備(1)、飲食物販施設の誘致(2)も始動している(資料:広島市「中央公園の今後の活用に係る基本方針」より、20年3月策定)
広島市が示した中央公園における短期的な取り組み。サッカースタジアムのあるスポーツ・レクリエーションゾーンと旧広島市⺠球場跡地のあるイベント・集客ゾーンとの間のメインプロムナード整備(8)や、広島城のある歴史ゾーンとの間のアクセス改善(9)などによって回遊性を高める。旧広島市⺠球場跡地におけるイベント広場の整備(1)、飲食物販施設の誘致(2)も始動している(資料:広島市「中央公園の今後の活用に係る基本方針」より、20年3月策定)
[画像のクリックで拡大表示]
中央公園南側の旧広島市民球場跡地でも、Park-PFIによってイベント広場が整備される。市は21年8月に、NTT都市開発を代表法人とするグループ「NEW HIROSHIMA GATEPARK」が提出した公募設置等計画を認定。グループを構成する法人として大成建設、中国新聞社、広島バスセンター、広島電鉄、NTTアーバンバリューサポート、NTTファシリティーズ、シーケィ・テック、NSP設計が名を連ねる(資料:NEW HIROSHIMA GATEPARK)
中央公園南側の旧広島市民球場跡地でも、Park-PFIによってイベント広場が整備される。市は21年8月に、NTT都市開発を代表法人とするグループ「NEW HIROSHIMA GATEPARK」が提出した公募設置等計画を認定。グループを構成する法人として大成建設、中国新聞社、広島バスセンター、広島電鉄、NTTアーバンバリューサポート、NTTファシリティーズ、シーケィ・テック、NSP設計が名を連ねる(資料:NEW HIROSHIMA GATEPARK)
[画像のクリックで拡大表示]
広島市中央公園の南側部分にある「旧広島市民球場跡地」。21年6月撮影(写真:生田 将人)
広島市中央公園の南側部分にある「旧広島市民球場跡地」。21年6月撮影(写真:生田 将人)
[画像のクリックで拡大表示]

 整備の歩みを遡ると、20年には、市が「中央公園の今後の活用に係る基本方針」を策定。既存施設の性格などに従って広大なエリアのゾーニングを行い、周辺の再開発と連携させる整備を推進してきた。同年9月に「広島都心地域」が中国・四国地方で初の特定都市再生緊急整備地域に指定されて以降、各所の開発事業が加速。今後、中央公園一帯はウオーカブルなエリアとされていく。市街地全体としては、もう1つの核となるJR広島駅周辺との間の回遊性向上も当面の課題となる。